ドラゴン危機一発 / The Big Boss

ドラゴン危機一発 / The Big Boss

『ドラゴン危機一発』とは、1971年制作の香港映画。アメリカから香港に凱旋したブルース・リーがゴールデン・ハーベスト社と契約して主演した一連のカンフー映画の第1作目。香港では当時の映画興行記録を更新する大ヒットとなった。日本では大ヒット映画『燃えよドラゴン』の人気を受けて1974年に劇場公開された。 町の製氷工場で働く事になった田舎の青年が、その工場に麻薬犯罪がからんでいる事を知り、工場一味に戦いを挑む。

ドラゴン危機一発 / The Big Bossのレビュー・評価・感想

ドラゴン危機一発 / The Big Boss
5

記念すべきブルース・リー主演第一作

香港で空前の大ヒットを記録した映画。ですが、リアルタイムで私は観ている訳ではないので余り高い評価は出来ません。ビデオで視聴したところ、オリジナルは英語なのですが、ビデオでは広東語に勝手に吹き替えられ例の怪鳥音(あの「アチョー、アチョー」というヤツ)が不自然に出てきたりと不満な点は多々あります。
ストーリーも香港映画のセオリーを踏んでいるような印象です。製氷工場が実は麻薬を取引していてその秘密を知った人間が殺されていき、怒りに燃えるブルース・リーがそのボスと闘う…というお決まりのストーリー(それが悪いというわけではなく)。
クライマックスシーンのアクションも素人っぽさが拭いきれず観賞しながらズッコケてしまいます。言い換えればドラマ部分の演出はダメでも、アクション・シーンだけは真面目にやってほしいと思います。私もブルース・リーは好きな方ですが映画の完成度としては余り高く評価はしていません。ブルース・リーのデビュー作はちょっと渋酸っぱいもどかしい演出が目立ちましたが、この映画を機にどんどん活躍していく彼を思うと、こうした映画も可愛らしいといいますか、ファンの間では愛着が湧くような作品なのではないでしょうか。