かっとばせ!キヨハラくん

かっとばせ!キヨハラくん

『かっとばせ!キヨハラくん』は、河合じゅんじによる日本のプロ野球をテーマにしたギャグ漫画作品だ。1987年から1994年にかけて『月刊コロコロコミック』で連載され、その後『コロコロアニキ』でリバイバル連載された。この作品は、西部ライアンズの「キヨハラ」を始めとする様々なプロ野球選手や関係者が繰り広げるユーモア溢れるストーリーだ。外国人選手はその名前をひねった名前で登場し、球団名も実際のものを少し変えた名前で呼ばれるなど、プロ野球ファンならではの楽しみ方ができる。
また、作中で描かれたストーリーが後に実際に起こった出来事と類似している「予言」ともいえるエピソードもあり、ファンには興味深い要素となっている。しかし、主人公のモデルである清原和博が逮捕されたことにより、連載は打ち切りとなる。これにより、作品は一時休載され、代わりに『いつかのホームラン』という読み切り作品が掲載された。その後、『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』という新しい連載が始まったが、キヨハラは登場しない。
『かっとばせ!キヨハラくん』は、プロ野球の世界をコミカルに描きながらも、時には選手たちの人間味やプロとしての苦悩を垣間見ることができる作品だ。そのため、プロ野球ファンだけでなく、ギャグ漫画を楽しむ読者にも幅広く支持されている。

かっとばせ!キヨハラくんのレビュー・評価・感想

かっとばせ!キヨハラくん
8

野球もするけどギャグもかます

元西武の大打者、清原和博や元巨人のエース、桑田真澄ら数多くのプロ野球選手、及び監督らその関係者をモデルにデフォルメ化されたキャラクターが織り成すギャグマンガ。1987年から1994年にコロコロコミックで連載された。現実のプロ野球とはかけ離れた思考でハチャメチャな展開でなされ、やや暴力的ではあるがテンポ良くギャグがかまされストーリが進んでいく。飛行機の中で野球の対決をしたり、オフの自主練習を雪山でしたりなど奇抜な展開が見受けられる。基本的にはキヨハラ(清原和博がモデル)が所属する西部ライアンズ(西武ライオンズがモデル)と、クワタ(桑田真澄がモデル)が所属する東京カイアンツ(読売ジャイアンツがモデル)の様子をメインに時事など様々な要素を交え野球以外のストーリーも描かれる。西部ではモリ監督(森祇晶監督がモデル)やクドー(工藤公康がモデル)らが、カイアンツではオー監督(王貞治監督がモデル)やハラ(原辰徳がモデル)らが登場し盛り上げる。もちろん他球団のチームや選手も登場する。作者の河合じゅんじはこの作品以外にも数々の野球マンガを手掛けており、続編を含めコロコロコミック上で約18年間連載を受け持った。