鏡

『鏡』は1975年に公開されたソ連映画。監督はアンドレイ・タルコフスキーで、彼の代表作。彼の自伝的要素の強い映画であり、それと同時にロシアの現代の歴史を独特の手法で描き出している。
本作は言語症の少年が回復訓練を受けているTV画面の情景から始まり、現在と過去の映像が往復する。
タルコフスキーは過去は記憶のなかに存在する現在であり、現在それ自身も、過去の記憶のイマージュの一つの複合であると考えており、「鏡」に映る像を通してうつろい行く記憶のなかの変わることのない何かの存在を証明している。

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