人を愛すれば、世界は美しい。
不器用でアナログ人間。
メガネをかけた真面目男子だが、見た目に反して勉強は苦手。
運動に関しては見た目通りからっきし。
そんな一見地味で冴えない主人公の町田くんですが、実は超天然の人たらしなんです。
彼の優しさや気配り、言葉に町田くんと関わった全ての人が魅了されます。
読者である私も町田くんに魅了されてしまった人間の一人です。
町田くんが何故人を惹きつけるのか。
それは彼が人を愛しているから。
人を愛する町田くんの見ている世界はいつもキラキラと美しい。
美しいからこそ世界が更に愛しくなる。
愛しいからこそ大切に想い、行動し、彼の行動や言葉が人を助け、守り、救っていく。
この漫画はそんな大きな愛に溢れた町田くんの何気ない日常を優しく描いています。
人への愛に溢れた町田くんの周りには自然と人が集まり、彼も仲間や家族など、たくさんの人から愛されている。
そんな彼が“恋”という、自身の知らない愛の形を知っていき、戸惑ったり悩んだりする姿に読んでいてもどかしく、じれったい気持ちにもなりますが、町田くんらしくゆっくり前へ進んでいく姿は本当に愛しいです。
読み進めるうちに自然と心が動き、登場人物と一緒に泣いたり笑ったり出来ること間違いなしの、忘れていた大切なものを思い出させてくれるような何度も読み返したくなる素敵な作品です。