うなぎ鬼

うなぎ鬼のレビュー・評価・感想

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うなぎ鬼
10

リアルな裏社会

借金まみれだった主人公が、取り立て屋の社長から借金の肩代わりをしてもらう事から話が始まります。主人公の倉見勝は多額の借金があり、取り立てに追われる日々の中、取り立て屋の社長千脇公一に肩代わりをされてから 、その代わり社長のもとで、取り立て屋として働かされます。
見た目はガタイのいい強面の倉見ですが、実は内気で気弱な男で、取り立てするにも苦労しながらやっていました。
そんな中社長から運送の仕事をするように命じられ、それが1往復15万円になる仕事だと言われ、でも中身を見るな気にするな。と言われ不安になる倉見…。中身は1体500万の死体と言われていて…そんな運び屋の仕事をする中、ミキと言う女性と出会い交友する中で倉見はミキに恋愛感情を持ち始め、相手も同じ気持ちだと思い込んでる中、自分は金づるにされていた事をしり、ミキを犯し殺してしまいます。死体の処理を社長にして貰ったが自分が人殺しをしてしまった後悔からは抜け出せずにいる中、殺したはずのミキから連絡があり、謝罪しようと思い会う事になり、そこで会ったのはミキではなく意外な人物で、連れてこられたマルヨシ水産で倉見は真実を知り、取り立て屋からは足を足を洗い、風俗の送迎をします。結婚もして妻のお腹には赤ちゃんが居て、明るい未来が待っていたのにそこに訪問者が来るので話は終わりますが。
読み進めるうちリアルな裏社会が描かれているので、恐怖だけじゃなく色々な感情を織り交ぜながら読み進められます。