ハンデを武器に
二刀流選手としてプロが注目していた主人公の鳴海真介選手は玄界灘高校時代、夏の甲子園準決勝でライバルであった大鵬高校の巻枝投手のシュートボールを右人差し指に食らい、次のスイングで指を失いながらも160メートル級の大ファールをかっ飛ばし野球人生が絶たれたかと思われました。
しかしながらその大ファールを見ていた明王アタックスの根津スカウトは投手はできないが打者ならいけると鳴海選手に提案し、プロ野球界では異例の代打専門の選手として明王アタックスに入団しました。
明王アタックスとはセントラルリーグ第7番目の球団で球界のお荷物チームという設定で、実際の昭和50年代前半のプロ野球界と同時進行で話が進められている見ごたえのある野球マンガです。
鳴海選手の他にも交通事故で片目を失った元バスケット選手、度重なるケガで廃業した元関取、アキレス腱に不安を抱える元陸上の短距離選手など身体的なハンデを抱えながらプロ野球界で活躍するシーンは感動の一言です。
その中でも元大リーガーのリップ・スーウェルという投手が紹介されていました。同投手はシーズンオフに猟銃で誤って撃たれ、一命はとりとめたものの投手として大事な左足親指を失いそれで超スローボールを編み出しました。
現在私も草野球をやっておりまして、私自身には特に身体的ハンデはありませんが、この超スローボールを参考にさせてもらっています。