グリザイアの果実 / グリカジ / LE FRUIT DE LA GRISAIA / The Fruit of Grisaia

グリザイアの果実 / グリカジ / LE FRUIT DE LA GRISAIA / The Fruit of Grisaia

『グリザイアの果実』とは2011年にフロントウィングから設立10周年記念作品として発売されたアダルトゲームである。愛称「グリカジ」。
「私立美浜学園」を舞台に転校生風見雄二が5人の少女との恋愛をしていくものである。少女と仲を深めていくと見えてくる辛く重い過去を主人公が向き合い救済し人生を共にしていく物語が展開される。萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品。PSP版とPS Vita版はファミ通クロスレビューシルバー殿堂入りを果たした。

グリザイアの果実 / グリカジ / LE FRUIT DE LA GRISAIA / The Fruit of Grisaiaのレビュー・評価・感想

グリザイアの果実 / グリカジ / LE FRUIT DE LA GRISAIA / The Fruit of Grisaia
8

アニメ「グリザイアの果実」の主人公であるユージ、元軍人「風見 雄二」の強さがチートすぎる

この物語はある財閥が何からの問題を抱えた少年少女を集めた私立学校がテーマとなっている。アニメの原作は18禁アダルトゲームで有名な「フロントウイング」作品です。
原作がアダルトゲームのアニメなので、主人公がハーレム状態になるのは見る前からわかってしまうというものだ。
主人公「風見 雄二」18歳は防衛省直轄でもあるエージェント組織の一員である、9029(ナインオーツーナイン)というコードナンバーも持っている。
物語序章は「風見 雄二」ことユージが所属組織から交通費をもらっているのにもかかわらず、世界旅行でもするのかという大きさのバックパックで歩いているところ警察に職務質問されるところから始まる。
ユージを警察署に連れて行き警官が尋問を始めると、防衛省から尋問中止の指示が警察署にやってくる、もうこの時点でチート感いっぱいの片鱗を初回から視聴者に対して訴えかけてくるアニメだ。ちなみにこれを書いている私は元自衛官であるが、警察ともめたりしたとき防衛省が止めてくれたことなど一度もない、ユージのエリートぶりが少しはわかろうというもの。
学園に行くと当然のように美少女しかいなくてハーレム状態です、お姉さんタイプから妹、ツンデレ、メイドっ娘まで男性視聴者が好みそうな女性キャラを5人揃えている。
それだけならありがちなアニメだがユージの経歴がまたすごい、アメリカ軍の海兵隊(Navy SEALs)出身である、海兵隊といえば同じ軍人の中でも猛訓練で知られたツワモノぞろいで知られている。日本だと自衛隊の中でもレンジャー部隊というのがあるが、レンジャー部隊の強化バージョンみたいなものである。
私は元自衛官であるがレンジャー部隊の訓練はあまりにも過酷すぎ、ついていけそうにないため志願することはなかった、普通の自衛官が地球人とするとレンジャー部隊はサイヤ人という内部ではイメージである、頑張ってクリリンな地球人の私はレンジャーに志願することがなかった。
それよりもチートなのであるからいきなりカッターナイフを振り回してくる女子生徒にも平気でナイフをかわし女心をつかむのは当たり前。
ツンデレキャラ以上に元軍人ということで、死線をただよった者だけが出せそうな強いキャラ感を出しているので、ツンデレキャラまで通常のスピード以上にデレになります、まさにチート主人公を体言したようなキャラです。
物語は進みメイド娘、妹キャラのハートをつかんでいったあと、お姉さんキャラである「周防 天音」(すおう あまね)が自分のほうから主人公に近寄ってきてユージの彼女になりたいというのである、男ならすぐにでも喜ぶところであるがユージはあまり乗り気でない。彼女希望の「周防 天音」も少しずつ主人公ユージに対してある気負いから焦り出す。
その気負いになる焦りとは主人公ユージの亡き姉「風見 一姫」に関係するものだったのであるが、これが「周防 天音」の抱える心の問題にも関係しており、ユージと二人で心の闇をのりこてくことになるのだが、その主人公ユージの亡き姉「風見 一姫」に関係する心の闇とは何か。
本作品を視聴していくうちに少しずつその謎は解き明かされていく。