オーロラの彼方へ

オーロラの彼方へ

『オーロラの彼方へ』(原題:Frequency)とは、タイムパラドックスを題材とした2000年のアメリカ映画。監督はグレゴリー・ホブリット。30年という時を越えた「声のタイムトラベル」で結ばれる親子の絆を描いたSFファンタジー・サスペンスとなっている。2016年には脚本を担当したトビー・エメリッヒが製作総指揮を務めたテレビドラマ版リメイクが制作放映された。

オーロラの彼方へのレビュー・評価・感想

オーロラの彼方へ
10

思わぬ展開で目が離せない

おおまかなストーリーは、異常気象の影響で、30年前に亡くなった父親と息子がアマチュア無線機で繋がる話です。
とってもファンタジーな話だと想像すると思いますが、とんでもない。
この映画の面白い所は、ファンタジーに見せかけて、じつはサスペンス要素もあり、かなりドキドキします。

主人公のジョンが、30年前に倉庫火災で殉職した消防士の父と、無線で話が出来るようになります。倉庫火災で父が死ぬ事が分かっているから、それを止めようと過去の父を説得します。説得の甲斐あって、父は助かります。ただ、父が助かった事によって、現在のジョンの世界が少しずつ変わってきます。死ぬはずだった父は生きていて、その代わりに、今度は母が死んでいます。父が助かった事で、タイムパラドックスが起こってしまたのです。ここからが、ハラハラドキドキの展開になります。
母親が死んだ理由、それを回避するためにジョンと過去の父親とのやりとりが始まります。ただのファンタジー物だと思って見始めた人には、この展開は本当に驚かされると思います。この後、母は助かるのか、父はどうなるのか、ジョンの未来は明るいのか。
ファンタジーとちょっぴりサスペンスを味わいたい人にはお薦めです。