スーパーロボット大戦X

スーパーロボット大戦Xのレビュー・評価・感想

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スーパーロボット大戦X
9

『魔神英雄伝ワタル外伝』として最高の出来

異世界アルワースに現れたドアクダーを始めとした様々な勢力と戦う物語です。
アルワース自体はオリジナルの世界設定ですが、構成しているのは「魔神英雄伝ワタル」、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」、「天元突破グレンラガン」となっています。そんな異世界に「平和の世界」、「革命の世界」、「戦争の世界」と呼ばれる世界から様々な人物や組織が召喚されることとなります。なお、この3つの世界は「新機動戦記ガンダムW」に出てきた台詞のパロディーだったりします。いつも通り、というよりもかなり強引な印象の設定ですが、大元となるのがファンタジー的な作品である魔神英雄伝ワタルであるためそれほど違和感がありません。今回の話では層界山がアルワースのヘソということで、ゲーム開始はワタルの旅立ちからとなり序盤はワタルを中心として話が進みます。小学生であるワタルが中心となることで、最近では原作での過激な内容をゲームにするためにマイルドにすることが多く、長年やって来たユーザーとしては違和感があったのですが、今回は「小学生も見てるんだし…」という理由があるとこでそれなりに払拭されています。ただワタルの活躍の影響で、本来話の中心となるはずのオリジナル主人公は、その所属組織を脱走した理由が「ここは自分の居場所じゃない気がする」という思春期の悩みのようなところも相まっていてもいなくても良い感じです。一応、この主人公の感じた違和感が世界の謎にも関わるのですが、そこまでストーリーを進めるのに結構時間がかかります。主人公の機体もそれほど強くないこともあり、余り使わなくても良いかもしれません。魔神英雄伝ワタルを見ていた人には文句なしにオススメです。