大アマゾンの半魚人

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大アマゾンの半魚人
5

タイトルなし

1954年に公開された洋画モンスターパニックムービーで(余談ながらゴジラと同じ年の公開に驚きです)、ギレルモ・デルトロ監督作「シェイブ・オブ・ウォーター」としてリメイクされた事も記憶に新しい作品です。
シェイブ・オブ・ウォーターと同様、半魚人が人間の女性に恋をするという展開は同じですが、本作では半魚人は徹底的に脅威として描かれており(劇中何人もの人間を手にかけています)その辺りは対照的となっています(ヒロインも半魚人に終始怯えているのみ)。
ただ、半魚人が暴れるのも人間側が彼の住処であるアマゾン川に勝手に立ち入り、研究の為、強引に捕獲しようとしているためであり、半魚人が最も被害者と言えます(この辺りがシェイブ・オブ・ウォーターでは特に強調された要素で、ヒロインが今作とは対照的に半魚人を守ろうとするなど時代の返還を軽く感じました)。
本作では水中の撮影が非常に多いのですが、驚いたのは半魚人のスーツを着用したまま水中を泳ぐシーンが非常に多く、これには多くのファンが驚く要素だと思います。
本作以降続編が2作公開されましたが、シリーズものの宿命ゆえか、1作目程のインパクトは残せませんでしたが、本作の半魚人が残した影響は大きく、モンスターパニックものの中でも熱狂的なファンが多い作品となっています。