生者の行進

生者の行進のレビュー・評価・感想

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生者の行進
8

怖いけど役に立つなら欲しい第6感

「第2回連載グランプリ最恐受賞作」で、正直絵は上手い!とは言えませんが、ストーリーは現実にありそうなホラーサスペンスです。
何よりも、最初はただのお化け話と思っていたら、実は主人公にはつらい過去の体験があり涙を流しながら読んでしまうこともありました。
誰にでもあるわけではない「第6感」をただ受け入れていただけの主人公が、ストーリーが進むにつれて優しさのためにその力を使い始める展開がとても良くて、そんな「第6感」怖いからいらないと思いながらも役に立つのなら欲しい…とも思ってしまいます。
映画やドラマでも、「霊が見える」センスにより事件を解決する作品はたくさんありますが、この漫画はストーリーの中心が高校生なのでさらに現実味をかもし出しています。主人公が変にイケメンでもなく恋愛模様もがっつり出てくるわけでもなく…ホラーサスペンスストーリーとしてブレがないので、読者としても次の展開を楽しみに待つことができています。
ホラーと言っても絵が可愛く感じることもあるので、年齢層関係なく小さな子供でも読むことができ、さすが、グランプリ取るだけの作品です、審査員に共感します!