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7

スタジオ・ミュージシャンが集合したフュージョンバンド

メンバー編成はリーダーであるゴードン・エドワーズ(b)、リチャード・ティー(key)、コーネル・デュプリー(g)、エリック・ゲイル(g)、スティーブ・ガッド(ds)、クリストファー・パーカー(ds)らによって結成された。各々がスタジオ・ミュージシャンとして活動していているが70年代のクロスオーバームーブメントの中にあって、ザ・セクションやトム・スコット率いるL.A.エクスプレスの後を追う形で登場してきたようにも受け止められる。勿論、異論はあるかと思うが…。
とにかく、スタジオでの経験があるミュージシャンたちだったので演奏能力は高かった。’76年トミー・リピューマーをプロデューサーに迎え「スタッフ!!」をリリース。同年8月に「モントルー・ジャズ・フェスティバル」出演した音源がラジオで放送され日本では話題となった。音楽的内容では他のフュージョンバンドとは違って難易度の高い演奏テクニックや緻密なアンサンブルを展開するものではなくR&B的なアプローチな印象。翌年にはヴァン・マッコイのプロデュースにより「モア・スタッフ」を発表。前作と違っている点はヴァイオリン奏者やゴードン・エドワーズ自身のヴォーカルが加わったことか。’78年スティーブ・クロッパープロデュースにより「スタッフ・イット」を発表。’80年には彼らの活動拠点ともいうべきミケールズで収録された「Live in New York」がリリースされるが各々の活動が忙しくなってきたためバンドは空中分解に。
なお、悲しいことにメンバーの3人、リチャード・ティー、エリック・ゲイル、コーネル・デュプリーが他界している…。