街の灯

街の灯

『街の灯』とは、1931年のアメリカ合衆国のコメディ映画。チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・主演を務めた。サイレント映画だが音楽付きのサウンド版として公開。トーキーの時代を迎えた映画界だったが、チャンプリンはパントマイムとわずかな字幕だけを用いて、人間の残酷さと無償の愛を描き、世界中で大ヒットした。盲目の花売娘のために奮闘するチャーリーが主人公。 無償の愛を笑いと涙で描く不朽の名作として、今もなお愛されている。

街の灯のレビュー・評価・感想

街の灯
10

この優しさを持てる人になりたい

チャールズ・チャップリン監督作品の中でも、人気が高い一本です。1938年に製作されたサイレント映画で、製作・監督・脚本・編集・作曲をチャップリンが自ら担当しています。マルチな才能をお持ちでした。
不景気な世の中。放浪者(チャップリン)は、ある日盲目の花売りの少女に一目惚れします。少女はちょっとしたことから、放浪者をお金持ちの紳士だと勘違いしてしまいます。放浪者は、お金持ちのふりをすることなるのです。そしてある日、少女の目は治せることが分かり、放浪者は少女のためになんとかお金を工面しようとするのですが…というのがあらすじです。

チャップリンの映画は放浪者がよく出てくるのですが、この作品の放浪者は特に素晴らしくて、誰かのために頑張る姿に心から感動できます。自分のためではなくて、誰かのために行動することってどういうことなのか、ということをチャップリン自ら面白おかしく描いており、涙なしでは観られません。
80年以上昔の名作で、今も語り継がれています。どの時代を生きていても通ずる「幸せとはなにか」について描いている風刺映画です。何かに失敗してしまったときや、落ち込んだ時に是非観て欲しい傑作です。