ちさ×ポン

ちさ×ポン

『ちさ×ポン』とは、中野純子による漫画作品。3度の読み切り掲載後、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で2001年から2005年まで連載された。読み切り、外伝を含め全50話。単行本は全8巻刊行されている。高校1年の夏休み、友人たちと海水浴旅行に出かけたポンタは、第一印象で苦手なタイプだと感じた千砂に次第に惹かれ、付き合うようになる。

ちさ×ポンのレビュー・評価・感想

ちさ×ポン
9

思ってたんと違う!

はじめはちょっとエッチな高校生のお話かと思っていました。
主人公は童貞のポンタ。彼の友人で女付き合いが多いタロとジロ。タロの彼女とその友達2人で夏に海に行くことになった彼ら。そこでポンタが出会ったのは浜野千沙という少女。
タロの彼女エミの友人なのだが、なぜか浜野は制服姿で待ち合わせ場所にやってきます。
ポンタははじめ写真を見た時には浜野が良いなと思うのですが、制服でやってきた天然具合を見て少し気持ちがおさまります。それでも、この日は他の二人のように女の子と関係を持ちたいと思い奮闘。しかしうまくいきません。
結局、その後なんとか二人は付き合うことになるのですが、なかなか行為をする場面にはたどり着けません。
こうやって二人、ゆっくりと愛をはぐくんでいくのかなと思っていたら、ある日事件が起きます。
バイト仲間の滝川が登場してから起こります。ポンタにも処女をあげていなかったのに、滝川によって浜野は処女喪失してしまうのです。
結構描写がリアリティがあるので、辛くなります。太ももについてしまった血。友人に気丈に見せる浜野の姿。さらりと描かれているのに、すごく心がえぐられます。
レイプされてしまった彼女は思い悩み、以前と同じように過ごすことができません。
ポンタは彼女に対してどうやって対応していくのか。
二人がどのような道を選ぶのかと言うところがこの物語の見どころかと思います。
はじめに思っていたストーリーをいい意味で裏切ってくれる漫画作品です。