DIMENSION

DIMENSIONのレビュー・評価・感想

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DIMENSION
8

昨年デビュー25週年を迎えたフュージョンバンド

増﨑孝司(G)小野塚晃(KEY),勝田一樹(SAX)の3人のミュージシャンによって1992年に結成。同年にカーレース、ル・マンのオリジナルサウンドトラックでデビュー。翌’93年には1stフル・アルバム「FIRST DIMENSION」をリリース。その後’94年8月には「SECOND DIMENSION」をリリース、早くも同年の12月に「Third Dimension」発表するがやはり短期間でのリリースとあって急いで作ったな、という感がしてしまう。
もうちょっと時間をかければな、と思ってしまう。そして、’96年5月までにライヴ盤を含む5枚ものアルバムをリリース。まさに怒涛の活動だった。その後の’97年リリースの「Ninth Dimension」からは安心して聴けるクオリティの高い作品を発表している。そして「15th Dimension」ではクラブ・ミュージックに挑戦し次の「Melody 〜Waltz for Forest〜」で癒やし系なバラード主体にといった明確なコンセプトでアルバム作りをする。そして次の「ロンリネス」ではZARDからクインシー・ジョーンズまで幅広いアーティストの作品をカヴァーする。これ以降の「IMPRESSIONS」からは彼らの持つ原点回帰とでもいった自然体な作風がみられる。「IMPRESSIONS」から最新作「30」まではかつてのような明確なコンセプトというよりも楽曲の持つパワーを感じさせる音作りがなされているようにもうかがえる。