ちおちゃんの通学路

ちおちゃんの通学路

『ちおちゃんの通学路』は、川崎直孝による学園コメディ漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。KADOKAWAの『月刊コミックフラッパー』にて、2014年5月号から2018年10月号まで連載された。単行本は全9巻。テレビアニメは2018年7月から9月まで放送された。毎日夜更かしをしている三谷裳ちおは毎日遅刻の危機と戦いながら徒歩通学をしているが、その道のりにはさまざまな障害が待ち受けているのだった。

ちおちゃんの通学路のレビュー・評価・感想

ちおちゃんの通学路
7

ちおちゃんの破天荒さ

ちおちゃんと真奈菜のコンビが面白い。どちらもぶっ飛んだ性格なのは一話目を見たらすぐ分かるし、ストーリーはギャグが軸になっているけど意外と完成度が高い。現実に起こったらちょっと困るようなぎりぎりの、犯罪にかするかかすらないかの出来事も多く、非常に楽しめる作品です。
おそらく多くの人が経験する通学路で起こる出来事は単純で、猫と遭遇するとか珍しい車を見かけるとか、そういった類のものしかないと思う。でも非日常をさらに非日常にしたようなこのアニメはそんな人たちに見て欲しい。特に現役の学生にはオススメです。このアニメをネタに会話が弾み友達が増えたりするだろうから。大人でも暇なときに見ると刺激になるからいいと思う。本当にぶっ飛んでいるので嫌いな人もいるかもしれないけど。もしこれを見てちおちゃんの真似をしようと思った人が居たら私と同じ人種だと思うのでぜひ友達になって欲しい。そう思えるほど人を選ぶアニメで、だからこそ面白い内容になっているのは言うまでもない。ただ学生の場合この作品を親と一緒に見るのは不可能に近いだろう。自分の部屋でこっそり見るか、動画配信サイトにスマホでアクセスし学校で見ることをおすすめする。

ちおちゃんの通学路
10

通学路限定シチュエーションなのにぶっ飛んでる

絵がかわいいからたまたま観たのですが大当たりでした。小学生時代から一緒に登校していた、ちお、まななという2人組の女子高生が、学校に登校するまでの出来事にほぼ限定されているシチュエーションの学園ものですが、回を追うごとにぶっ飛んでいくので毎回楽しみです。
ちおは洋ゲーオタクで毎日夜明けまでゲームをしているので寝坊がち、まななと合わせてスクールカースト中の下の地味な存在という設定はともかく、スクールカースト上位のイケてるクラスメイトとの自分に挨拶されたかわからない時に気まずくならない返しを必死で考える流れや、這い上がるために地味な友達を踏み台にして裏切ってキラキラ友達を選ぶ策略は学生生活あるある感を含んでいます。
途中からどんどん元暴走族の実はいいやつの勘違いキャラ、女子のお尻を揉みたがる女子先輩、変態ホームレスや浣腸してくる凄腕小学生などぶっ飛びキャラがどんどん登場して、主人公たちもなぜかゲームばりの身体能力を発揮するのが毎回設定が更新されて行ってウケます。無駄なエロ要素やベタなラブコメ要素がちらちら出てくるのですが、それがますますギャグ化しています。声優陣の大げさな演技、顔つきがコロコロ変わる作画など型破りで毎回楽しみです。

ちおちゃんの通学路
8

回を重ねるごとに面白くなっていく!

内容としてはギャグマンガです。
主人公の三谷裳ちおが、通学路内で起こるいろんな事象を取り上げて、ストーリーが進んでいきます。
三谷裳ちおは、決して美少女とは言えない見た目をしていて、目立つことが嫌いで、無難に学校生活を送りたいと日々考えているようです。
その三谷裳ちおと、その周りの友達とで話が進んで行くのですが、性格が恐ろしく最悪な友達(野々村真奈菜)をはじめ、スクールカースト上位クラスの友達や、カバディという聞いたことのないスポーツをやっている先輩や、ヤクザのお兄さんと妹など、少しずつ繋がりが増えてきて行き、最終的には5人以上レギュラーの登場人物になっていたと思います。

声優さんの表現もかなりうまく、声だけで笑ったことが何回もありました。
内容に関係なく、深夜のアニメは美少女が中心になりがちですが、この作品に関しては主人公を含め、登場人物がみんな中の下ぐらいの見た目をしていることが、作品ならではの魅力ではないかと私は思います。
なので、深夜アニメが好きな人は絵柄だけで視聴をやめてしまうかもしれませんが、見てもらえれば新しいアニメの見方ができるかもしれませんね。

最終回の最後も、今までのアニメでは見たことないギャグで笑わせてもらいました。