真戸原直人

真戸原直人

真戸原直人(まとはらなおと)とは、ロックバンド「アンダーグラフ」のボーカル・ギターとしても活動するミュージシャンである。1977年7月27日、大阪府枚方市出身。1997年に阿佐亮介と谷口奈穂子とともにバンドを結成し、大阪城公園でライブをしていた。2000年に上京し、「アンダーグラフ」としての活動を開始。バンドの楽曲の作詞や作曲を手がける。

真戸原直人のレビュー・評価・感想

真戸原直人
10

一発屋と言われたミュージシャンの実力

現在30~40代の方は「アンダーグラフ」という名前に懐かしさを覚える方も多いのではないでしょうか。2004年、デビュー曲の「ツバサ」が大ヒットしたグループです。
夢に向かって旅立つ者が、残していく大切な人や場所を思った曲で、何かのテーマソングになっていたわけでもなく、何かとタイアップしていたわけでもなく、口コミで流行っていきました。
「ツバサ」のヒット以降、映画やアニメの主題歌を担当したり、精力的に音楽活動を続けていたものの、世間で話題になることはなく、気付けばテレビや雑誌で目にすることが少なくなっていきました。そんなアンダーグラフですが、今も音楽活動を続けられています。
アンダーグラフの曲はほとんど全てをボーカルの真戸原直人さんが書いていて、歌詞に力を持った曲が多いです。
人を大切に思う、自分の人生を大切に思う、自分がいる場所、生きる世界を大切に思うような歌詞が多く、真戸原さんの暖かくも繊細な人柄がとてもよく表れています。
使う言葉も他の人とは少し違うと感じるものが多く、日本語をすごく大切にしているのだろうと感じます。
そんな歌詞はキャッチ―でPOPな音にのせられることもあれば、ロックでかっこいい音にのせられることもあり、曲によっては全然違う印象を与えてくれます。
その多様な曲を歌い上げる真戸原さんの声も、曲によって全然異なり、恐らく発声の方法も異なるような歌い方で、本当に同じ人なのかと驚かされます。