べしゃり暮らし

べしゃり暮らし

『べしゃり暮らし』とは、森田まさのりによるギャグ漫画である。2005年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、『赤マルジャンプ』や『週刊ヤングジャンプ』などで掲載された。「学園の爆笑王」を自称する高校生・上妻圭右が、転校生の辻本潤とともにコンビを組み、お笑い芸人を目指すストーリー。2015年に完結扱いとなったが、2019年に間宮正太郎主演で実写ドラマ化されたことを受け再開された。

べしゃり暮らしのレビュー・評価・感想

べしゃり暮らし
10

これはもう作者買いです

森田まさのり先生作の漫画「べしゃり暮し」です。何故作者買いと書いたかと言いますとこの森田先生がこの作品の前に書いた漫画が日本中でブームになった「ROOKIES」、その前が「ろくでなしBLUES」だからなのです。森田先生の作品は絵も大変上手で内容もしっかり詰まっています。そして話のところどころにお笑いの部分が入っています。この「べしゃり暮し」は連載前からお笑いの漫画だという触れ込みだったので、連載が楽しみで仕方なかったのを覚えています。
作者は普段から作中にお笑い要素を入れるみたいな事を書いていました。この作品の連載前には森田先生が1回漫画家活動を休止し、吉本工業の芸人養成所に入学して最初からお笑いの勉強をして作ったそうなのです。そして連載は週刊少年ジャンプで始まりましたが、コミックス3巻分を発売して何故か週刊少年ジャンプから週刊ヤングジャンプに連載の舞台が移ってしまいました。この時は「打ち切り?」と思ってしまいましたが、先生の体調不良が原因で、週刊ヤングジャンプで隔週連載になったという事を後で知りました。週刊ヤングジャンプに移る際にコミックス3冊分を1冊にした合本版をローソンで見つけて立ち読みした時は、あまりにも面白くてコンビニで声を出して笑いそうになり、我慢して涙が止まりませんでした。

べしゃり暮らし
10

今を生きる全ての人へ

この漫画の作者は『ろくでなしBLUES』や『 ROOKIES』を書いた森田まさのりさんで、「学園の爆笑王」を名乗る男子高校生・圭右がお笑い芸人を目指す日々が描かれています。圭右は人を笑わせることに命をかけており、笑いのためならどんなことでもします。そんな圭右が関西から転校してきた元芸人の潤と出会い、成長していく物語です。
この漫画はただのギャクマンガでは終わらせることが出来ない作品で、ただ笑えるだけじゃない、ただ泣けるだけじゃないんです。個性豊かなキャラクターそれぞれにストーリーがあり、みんな最高なんです!私自身、この漫画を読んで、あるキャラクターからは諦めない心、努力する事の大切さ、努力とは何かを教わり、また、あるキャラクターからは笑う事の大切さ、物事をポジティブに考え、常に前向きである事を、さらにあるキャラクターは、僕の人生観にぴったりの名台詞を言っていました。最後にその台詞を紹介したいと思います。
『不幸恨んでも何もおもんないぞ!前に進むには現実受け入れてそっからまた始めたったらええねん!ええか。人生笑ろたモン勝ちじゃ!無理矢理にでも笑ろて意味のある人生にしたったらええんじゃ!笑ろてる言うことは幸せ言う事やろがい!過去どんな事があったとしても、その結果今幸せやと!今までの人生全肯定じゃ!!』
ぜひ一度読んでみる事をおすすめします。