ラブリラン

ラブリラン

『ラブリラン』とは、2014年から講談社 『Kiss』で連載された天沢アキによる漫画である。主人公は、幼なじみ・鷺沢への15年間にわたる片思いをこじらせた30歳の南サヤカ。しかしサヤカは数か月の間記憶を失っており、その間に同僚の町田翔平と同棲をしていたことを知る。鷺沢と町田の間で揺れ動くサヤカを中心としたラブコメディ。2018年に実写映画化され、サヤカを中村アン、鷺沢を大谷亮平、町田を古川雄輝が演じた。

ラブリランのレビュー・評価・感想

ラブリラン
9

おすすめ漫画「ラブリラン」

天沢アキさん作品「ラブリラン」は、漫画全2巻完結の作品です。
ドラマ化もされましたが内容が大幅に変更しているので、原作をご存知の方には正直おすすめしないです。
仕事一筋の独身、かつ処女であるヒロインさやかは、大学の友人鷺沢君に片思いしつづけるも、これといった進展もない。そんな時、さやか奇跡的に彼からデートのお誘いが。緊張でなかなか寝付けない中、目を閉じて次目覚めた時には、なぜか会社の後輩町田君から名前で呼ばれ、そしてなぜか彼の部屋にいた。なんと記憶喪失になり、デート前からの記憶がなく、その期間はなんと町田君と付き合っていた!?というところから物語が始まります。
絵がシンプルで見やすく、素朴な可愛らしさもあって、すんなりと読みやすい印象をまず受けます。記憶を失くす前の自分では考えられないような、自分の姿に戸惑いながらも、町田君との関わりの中で、自分が変わりたいと思った事、行動に起こしてきた事、背中を押してくれた町田君への思いを徐々に思い出していき、ありえないと思っていたのに、再び惹かれていく。
逃げずに向き合おうと奮闘するさやかを、同じ女性として応援したくなります。町田君も最初そっけなく、記憶喪失直後ちょうど別れたかったとあっさり発言するので、遊びで付き合ったのかと思いきや、変わろうと努力していくさやかを気になるけど、そっけない態度にやきもきしますが可愛らしい一面も見えてキュンとします。
片思いの鷺沢君との三角関係では切ない部分もありますが、記憶を取り戻しながら改めて3者お互いに向き合っていく姿が読了後は爽快かつ幸せなラストです。