なぞなぞから始まる高校生テロリストと警察のせめぎあい
『残響のテロル』は、『カウボーイ・ビバップ』で有名な渡辺監督の2014年に放映されたアニメ。
2人の謎の高校生テロリスト「スピンクス1号」と「スピンクス2号」、偶然テロに巻き込まれた高校生「リサ」、警察官「柴崎」などが爆弾テロを繰り返しながら、謎が解けていくなかでそれぞれの人間の背景がみえていきます。
最初の3話までは、疾走感に溢れていて1話の内容が見やすく仕上げられています。
アメリカの介入やファイブの存在が目立つようになってからは、物語の進みが遅くなり、1つの内容を何話もかけて進んでいくためアニメの疾走感はなくなったように感じました。
リサは良い感じで「ただの高校生」と2人の異質感をだすキャラになっていてトゥエルヴの心境の変化もみていて好感がもてます。
ファイブとナインの関係は、リサとトゥエルヴとの比較なのかとても異質で渡辺監督ワールドを一層感じさせる対比になっており、歪な関係とそれぞれの背景がみえて良かった。
アニメの減点材料としては、アメリカの介入が必要だったのかよく理解できなかった点、段々と物語のテンポが悪くなっていった点、ファイブとナインの関係があまり語られなかった点が気になってしまい、評価は8点としました。
渡辺監督の作品が好きな人は、面白いと感じる作品だとおもいます。