ブレイブハート

ブレイブハート

『ブレイブハート(原題:Braveheart)』とは、1995年に公開されたアメリカ映画である。13世紀末、イングランドの侵攻からスコットランド独立のために奮闘したウィリアム・ウォレスの生涯を、史実に基づいて描く。監督のメル・ギブソンが自ら主役も演じ、1996年のアカデミー賞において作品賞や監督賞などの5部門を受賞した。

ブレイブハートのレビュー・評価・感想

ブレイブハート
8

史実に基づいた歴史叙事詩

今回は歴史映画として傑作の呼び声の高い、「ブレイブハート」(1995年アメリカ映画)の紹介をさせていただきます。
時は13世紀末、強大なイングランド軍の侵略に対し、反乱軍を率いてスコットランドの自由のために戦った実在の英雄、ウイリアム・ウォレスの生涯を描いた、壮大な叙事詩となっております。

物語は、小さな村の地主の息子として生まれたウイリアムの少年時代から始まります。イングランドの残酷な圧制に苦しみながらも成長していくウイリアム。父や愛する人を失った彼は、とうとう反乱軍を組織し、イングランド軍への反旗をひるがえします。幾多の戦いを通して仲間を増やしながら、彼は祖国の開放という大きな目標へ向かって邁進するといった内容です。

脚本が非常によく練りこまれています。祖国愛、ロマンス、謀略と裏切り、強大な敵将軍などといった話を盛り上げる要素が無理なく取り込まれており、ありがちな、勝ち戦でスッキリするだけの単純な映画とは一線を隔しています。

また、戦闘シーンも特筆もので、剣が肉体を切り裂き鮮血が飛び散る演出は非常に強烈です。返り血で真っ赤になった主人公が勝利の雄叫びを上げるシーンは、視聴者に身震いするほどの興奮を与えてくれます。

重厚な歴史映画を楽しみたい気分のとき、おすすめの1本です

ブレイブハート
10

ラスト5分前に衝撃が!

この映画はイギリススコットランドにいた実在の人物の物語です。
当時政府の圧政で苦しみのなかで生活していた主人公が恋人を殺され、政府に反抗するレジスタンスを行う映画です。その主人公がレジスタンスをしていくのですが、徐々に主人公に賛同する人々があらわれて大きな勢力になっていきます。主人公は平民上がりですが、一大勢力のリーダーに育っていきます。時には仲間に裏切られ、時には仲間と助けあい、政府に反抗活動を続けます。その後、政府の王女と秘かにつながれていきます。そしてとうとう政府の王様まで戦場にでてきます。そして仲間の裏切りにあい政府に捕まってしまいます。獄中王女から処刑の前に毒薬を飲むよううながされますが、主人公はそれを拒否して処刑に望みます。そして主人公は処刑されてしまいます。その後、主人公の情熱に発起した仲間たちによりスコットランド独立に向けて大きく前進するのです。この映画はアカデミー賞作品賞監督賞を受賞しているスペクタクルアクション映画です。なんと言っても注目する点は迫力のある大規模な戦場シーンです。騎馬兵などの迫力のアクション息を飲む白兵戦などです。そしてこの映画のラスト5分前にくる処刑シーンでは貴方の頭に一生残る凄絶なシーンがあります。私は映画を沢山観てきましたが鳥肌がたつ数少ない映画の1本です。この機会に是非ともご鑑賞ください。

ブレイブハート
10

男の友情を描いた最高傑作。

こちらの映画はかなり昔の映画になりますが、今でも私の心に残って忘れられない作品です。
メルギブソンの演技も素晴らしく、長編の映画ながら、あっという間にスタートから最後まで魅せる作品でした。
一言で言えば、この映画のメインテーマは男と男の友情といったところでしょうか。
裏切られても、裏切られても、なおその人間のなにかを信じてみようという主人公が、バカなのか男らしいのかわからないくらい痛々しい。にもかかわらず、あーっそれわかるわー、ウンウン、そうだよな、そうあるべきだよな男って、と深く思わざるを得ないものがありました。
途中、血しぶきが飛んだり、頭を吹っ飛ばしたりと、豪快に人が死んでいくのも特徴的であったので、血を見るのが嫌な人にはあまりお勧めできないかもしれません。
また、この映画の特徴として、広大な自然の美しさを見事に壮大な音楽と共に映像にマッチさせていることが挙げられます。そういった音楽、映像、そしてグロテスクなくらいに血しぶきが飛ぶ戦闘シーンが美しく混じり合い、圧倒的な迫力で私を驚かせました。
それだけではなく、人間の裏切り、友情、愛が見事に描かれた作品であると思います。