エターナル

エターナル

『エターナル』は2016年に制作された韓国映画。監督・脚本はイ・ジュヨン、主演はイ・ビョンホン。
証券会社で支店長を務めるカン・ジェフンは不良債権事件によりすべてを失う。その後で離れて暮らす妻と息子に会いに行くが、オーストラリア人男性の影がちらついており、彼は妻子の秘密を探り始める。
主人公の行動が謎めいている点が特徴で、その目的が分かった時に「本当に大切なもの」が何なのか、観る者に再認識させてくれる。

エターナルのレビュー・評価・感想

エターナル
7

イビョンホンの哀愁

映画館で鑑賞しました。もともと韓国映画は好きで、いろいろなジャンルを見るのですが、今回も演技派のイビョンホン主演ということで、劇場まで足を運びました。
証券マンのビョンホンが、会社の破綻で顧客から攻められまくるところから始まります。子供の教育の為、妻子をオーストラリアに送り、一人韓国で生活しています。会社を去ったことから、妻子の近況を見にオーストラリアへ渡航するのですが、そこから何か不思議な違和感にかられます。
なぜ、身一つなのか、誰も気にしないのか。オーストラリアで一人のワーキングホリデー少女と出会いますが、彼女が一つのキーパーソンでしょう。あとかわいいワンちゃんも。
妻子が隣人のオーストラリア男性とかなり親しくしているのを見て動揺しますが、彼の行動に不自然さを感じます。
奥さんとの回想シーンにラストの謎解きが含まれていますので、最後に納得する内容となっています。ハリウッドの名作映画の二番煎じのようですが、韓国映画特有のざわつき感と、アクションなくひたすらかっこよくないおじさんビョンホンの静かな演技がとても悲しみを誘いました。結局あのおばさんはなんだったのか、オーストラリア人の奥さんはなぜ彼に気づいたのか謎は多くありますが、
なかなかおもしろい作品に巡り合えたと思っています。