ゴールデンタイム感想
「ゴールデンタイム」という作品は、ラブコミックスで、簡単説明すると「記憶喪失」をテーマにした内容になっています。
主人公である多田万里は、中学生の時のある事件により記憶喪失になってしまいます。名前や住所、これまでの生活全てを忘れてしまうのです。記憶を無くす前の自分と、無くしてしまった自分を比較されるのが嫌で、自分を知っている人のいない土地へ行こうと都会の大学を受験し、そこへ進学することにします。
東京の大学の入学式で、柳沢みつおと知り合いになります。みつをも地方出身で、二人はすぐに意気投合します。そこへ、みつおに向かって「私と結婚する運命なの」といって、一人の美女が現れるのです。
彼女は、みつをの幼なじみで加賀こうこ。幼いころからみつをと結婚するのだと思っていて、みつおを追いかけ回しています。見た目はきれいだけれど、中身が危ない女の子です。
みつおは、こうこから逃げるため大学に入りましたが、ストーカーのように追ってきています。そんなこうこに対し、みつおは辛辣な態度を取り続けます。
それを間近でみていた万里は、段々こうこのことが気になり始めます。ある時、新入生勧誘にかこつけて万里とこうこが攫われてしまいます。何とか逃げ出すも、森の中に二人行き場を無くしてしまうのです。二人きりになったことで距離が縮まったのか、そこで万里が自分が記憶喪失の人間であることをこうこに打ち明けます。
距離が縮まった二人は、内緒で付き合い始めるのことになるのです。記憶喪失の葛藤、付き合う者の苦労が描かれている作品だと思います。
恋愛漫画ですが、それだけじゃない、人間の中にある心情が描かれた作品だと思います。