ラジエーションハウス

ラジエーションハウス

『ラジエーションハウス』とは、原作・横幕智裕、作画・モリタイシによる漫画作品。略称は『ラジハ』。2015年22号から『グランドジャンプ』で連載。診療放射線技師と放射線科医の活躍を描いている。窪田正孝、本田翼をキャストに迎えてテレビドラマ化もされており、フジテレビ系「月9」枠で、2019年と2021年に放送された。また、2022年4月29日には『劇場版 ラジエーションハウス』が公開された。

ラジエーションハウスのレビュー・評価・感想

ラジエーションハウス
7

結構リアルです。

この作品はあまり世間では馴染みのない、放射線技師について焦点を当てた作品です。
私も医療関係者ですが、結構リアルに描かれているなぁと感じました。

医療ドラマや漫画では外科医や救急医などが主人公のものが多いです。彼らが治療する際、現代医学では必ずと言っていいほどX線写真やCT、MRIなど画像検査を行います。言わば医師たちの行き先を照らす役割を担うのが放射線技師さん達ですが、世間からの知名度はイマイチです。そんな病院内でもマイナーな職種に焦点を当てている点が斬新ですね。
この漫画では画像検査の専門的な内容も盛り込みつつ、普段医療に馴染みのない方にも受け入れられるように専門的な内容についても注釈や解説をつけたり、分かりやすく描いています。
そして現代医療において実は身近な問題である、乳がんやAiなど、読んでいてためになる内容も多く含んでいます。
そして、何よりリアルだなぁと思うのは病院内での人間関係ですね。
病院内では様々な立場や職種の方がいます。主人公の経歴は若干特殊過ぎな面もありますが、その職種でその立場であればそう考えてもしょうがないのかなぁ、と考えさせられる点も多くありました。
今までの医療系漫画とは違う切り口から医療を捉えたこの作品、読んで損はないと思います。