夏空のモノローグ

夏空のモノローグ

『夏空のモノローグ』とは、2010年にPlayStation 2向けに発売されたゲームソフトである。発売元はアイディアファクトリーの乙女ゲームブランドであるオトメイト。舞台は高校2年生の小川葵らが住む架空の島・土岐島。ある日を境に7月29日を繰り返すようになってしまった葵たちをめぐるアドベンチャーゲーム。12歳以上を対象としている。

夏空のモノローグのレビュー・評価・感想

夏空のモノローグ
8

ちょっと懐かしの乙女ゲーム-夏空のモノローグ-

今も色あせない魅力を持っている乙女ゲームです。
タイムループが物語のガキとなっており、そのようなものに興味がある方には特におすすめできます。
物語は、架空の都市『土岐島』というところを舞台に展開していきます。この島は、30年前謎の建造物『ツリー』が出現しました。当初はいろいろ騒がれますが、今は特に関心も持たれずすっかり放置気味です。そんな島の高校に通う女子生徒、小川葵(名前変更可能)が主人公です。
彼女は科学部に所属していますが、その部活は7月一杯の廃部が決定しています。その前日の29日、科学部の面々はツリーの観測に訪れますが、ツリーが今までに見せたことのないように歌い出す場面に遭遇します。
そしてその次がから、7月29日が繰り返されることとなります。繰り返される29日の中で、交流を深めていく科学部の面々。
そして、主人公との関係も変化していく、というのが、大まかな流れなのですが、この作品では『明日』というのが一つのテーマとなっています。
明日は何をしていてもやってきます。明日に進みたい人もいれば、明日に進みたくない人もいます。この作品の登場人物は、その両方が終わらない29日を過ごします。
そのそれぞれの思いは、どれも心にしみわたると思うので機会があればぜひプレイしてみてください。

前半はギャクバートが多く、それぞれのキャラクターの確信に迫っていく後半はシリアスとなっているので、バランスよく楽しめると思います。