初恋のせつなさ
初恋は誰もが経験するものであるが、叶う人は一体どれくらいいるだろうか。しかし、心の中で生き続ける。そんなことが分かる映画である。
突然、主人公のもとに初恋相手がやってきて家を建てるように頼む。なぜ今頼みに来たのかわからない主人公だが、引き受けることにする。
現在と過去を行ったり来たりしながら物語は進むのだが、様々なところに伏線が張ってある。なぜ頼みに来たのかということもそうだ。当時の癖と現在のものは変わらないということを示すシーンもあり、変わっていないことを思わせるが、長い月日では変わってしまったことやもう過去には戻れないことを示すものもある。
ほとんどが主人公目線で当時のことは進むが、最後に初恋相手はどうだったのかということもある。そこできれいに伏線が回収される。女性からすればどうして気付かないのかと思うことも多々あるが、男性はこう思っているのかもしれないと感じた。
そしていい味を出すのが、恋愛のアドバイスをする主人公の友人だ。的外れなことを言っているがそこが面白さを出している。主人公の励みになっているのならばいいのかもしれないが。
この映画は初恋はせつないものであるが、一生心に残り続けることを教えてくれる。この映画を見て、初恋相手のことを思い出してみてはいかがだろうか。