CLAYMORE / クレイモア

CLAYMORE / クレイモア

『CLAYMORE(クレイモア)』とは、八木教広原作のダークファンタジー漫画である。中世ヨーロッパ的な世界を舞台に、半人半妖の女戦士たちが妖魔や覚醒者などの人外の存在と戦う姿が描かれている。主人公クレアの成長や女戦士たちの生き様などバトルシーン以外にも見どころが多く、美麗な女戦士や覚醒者のデザインの素晴らしさが評価されている。壮大な世界観と重厚なストーリーが上手くまとめられており、非常に読み応えのある作品となっている。

CLAYMORE / クレイモアのレビュー・評価・感想

CLAYMORE / クレイモア
7

人を食う魔物「妖魔」を倒す半妖たちの物語

主人公はクレイモアと呼ばれる半妖の女戦士です。その通称は文字通りクレイモアと呼ばれる大剣が由来で、そう呼ばれていた武器は歴史上実在するものです。

彼女の名前はクレア。
クレアも他のクレイモアと同様に妖魔を狩りますが、強力な妖魔と戦うために同族とパーティーを編成した際の腕試しで「とんでもなく酷すぎる(弱い)な」と評価され、クレイモアの中でも最弱であると描写されます。

妖魔の肉を体に取り入れている他のクレイモアと異なり、クレアは過去に自分の面倒を見てくれた最強のクレイモア、テレサの体を取り込んでいるため、妖魔の要素は4分の1ということになります。
しかし実際のところは妖魔に弱いということはなくその逆で、妖魔の気配を察知して戦うことに特化しているために、強力な妖魔「覚醒者」に対しては強いが他の相手には弱い、ということが発覚します。

クレアがそのように特化した理由は、テレサを手にかけた妖魔にして元クレイモアのプリシラを倒すため。
覚醒者は元クレイモアが妖力解放の限度を超えてしまった際になってしまう存在で、プリシラはその潜在能力から最高位の覚醒者でした。

覚醒者になることの魅力は性欲に近しいものであるという性質のため、過去にクレイモアとなった男性のほとんどは覚醒者となってしまい、現在は女性のみがクレイモアとしての処置をされるが、その分女性は男性以上に強力な覚醒者になってしまう、という設定があります。

読んでいて、主人公であるにも関わらずクレアが死んでしまうのではと不安になる程の雰囲気を持つダークファンタジーです。