メサイア外伝 ‐極夜Polar night‐

メサイア外伝 ‐極夜Polar night‐

『メサイア外伝 ‐極夜Polar night‐』とは、2017年に公開された山口ヒロキ監督による映画である。高殿円の小説『メサイア 警備局特別公安五係』を原作とする「メサイア・プロジェクト」の一環。反政府組織「評議会」壊滅後も、自身の理想を追い求める周康哉(演:玉城裕規)と三栖公俊(演:中村龍介)にスポットを当てた外伝的作品である。

メサイア外伝 ‐極夜Polar night‐のレビュー・評価・感想

メサイア外伝 ‐極夜Polar night‐
10

最高の仲間との誓い

映画から始まり、ドラマ、舞台と受け継がれている作品で、仲間とともに悪を裁き真実を貫いて行く男たちの物語です。
このメサイア外伝−極夜 Polar­ night−は元悪人であった二人が正義を貫こうとお互いに成長していきます。この作品の中心人物である三栖公俊と周康哉は、チャーチと呼ばれる育成機関に属する公安五係候補生の卒業生です。物語は連続爆破事件の調査から始まります。事件の調査をする公安四係。それに対して三栖公俊は、究極の平等を果たすために駆け巡ります。その姿を見た周康哉は、三栖公俊が追い求める究極の平等とは何なのかを捜し求めます。その捜査の過程で周は、三栖の追い求める究極の平等に自分の家が関わっていることを知ります。にも関わらず、どうして三栖は周を見捨てなかったのか。それには周の複雑な家庭環境にありました。一方で連続爆破事件の一件によりチャーチを卒業した白崎護や海棠鋭利が戻りこの事件を暴いていきます。
事件は思わぬ展開をし、彼らに大きな試練が訪れようとしていました。事件はどうなっていくのか。そして三栖の究極の平等とは。三栖と周の結末は。守ろうとする者の強い思いや二人の結末には本当に感動します。生きる意味も感じられる作品です。