いとしのムーコ

いとしのムーコ

『いとしのムーコ』は2011年4月12日から2020年9月23日まで『イブニング』で連載されたみずしな孝之による漫画。単行本は全17巻。2023年9月10日からは『コミックDAYS』で『だいすき! いとしのムーコ』が連載開始した。
本作は緑豊かな山の中でガラス工房を営む吹きガラス職人の小松と、彼を大好きな愛犬のムーコとの日常を描いた作品である。基本1話完結のスタイルで、ほのぼのとした物語が展開される。ムーコは日本語でのセリフが記載されているが、小松と会話をしているわけではない。小松とムーコの可愛らしいやり取りが好評を博し、『全国書店員が選んだおすすめコミック2013』では第6位を獲得した。
2013年、2014年に「ラブリームービー」というリミテッド・アニメーションでミニアニメが製作された。また2015年10月から2016年3月までは全25話のテレビアニメが放送された。

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いとしのムーコのレビュー・評価・感想

いとしのムーコ
10

柴犬の愛らしさ爆発!犬の日常が元気&コミカルに描かれたほっこりストーリー

とある地方でガラス工房を営む主人が飼っている柴犬ムーコが主役の漫画です。
基本的にはムーコ目線でストーリーが展開されていて、ムーコの心の声や「ワンワン」と一生懸命人間や他の動物などに話しかけているときの内容がセリフとして書かれ、興味のある物や人間に懸命に絡むムーコのコミカルな姿に、犬好きはもちろん、そうでない人もほっこりした気分になる、そんなお話です。
とにかく全力で飼い主のことが大好きなムーコのおバカで愛らしい日常の姿がこの漫画の魅力で、ムーコの性格を表すのにマッチした、かわいらしくて温かい画のタッチもいい感じです。
ある日、いつものドッグフードが無くなり、たまたま家にあったちょっと高級なワンちゃん用のエサをもらったときに、あまりのおいしさに「うめーっ!」と声を上げて夢中で食べるムーコが、またいつものドッグフードに戻されるとがっくりしながら「あの高級な味を知ったムーコの舌はもう前のご飯では満足できないのに…」としぶしぶ食べるシーンがあるのですが、そこで一口かじると「!!やっぱりうめーっ!!」と以前のエサもやっぱりおいしくてがっつくムーコのあまりの単純さがかわいくて面白くて、こんな感じで読み進める程どんどん心を奪われます。
おてんばな性格のムーコなので、たまに飼い主から口をぐっと掴まれて本気で怒られるというお決まりパターンもあるのですが、そんなシーンもまたコミカルで愛着がわいてしまいます。飼い主以外にもムーコを可愛がってくれる街の人達がたくさん登場しますが、そのキャラクター達も個性あふれる面白み満載で、リラックスしながらちょっと笑える漫画でも読みたい…そんなゆるっと楽しみたいときにとてもおすすめです。