スマイルプリキュア! / スマプリ / Smile PreCure! / Glitter Force

スマイルプリキュア! / スマプリ / Smile PreCure! / Glitter Force

『スマイルプリキュア!』とは、東堂いづみ原作・東映アニメーション制作のプリキュアシリーズ第9作目の作品である。歴代プリキュアとしては7代目のプリキュアとなる。
世界をバッドエンドに変えようと企むバッドエンド王国から世界を守るため、メルヘンランドに伝わる伝説の5人のプリキュア戦士として戦う少女たちを描く。

スマイルプリキュア! / スマプリ / Smile PreCure! / Glitter Forceのレビュー・評価・感想

スマイルプリキュア! / スマプリ / Smile PreCure! / Glitter Force
4

キャラの可愛さが話題になった一方で中盤からの失速感が否めないシリーズ第9作

2012年2月から2013年1月にかけて放送された「プリキュア」シリーズ第9作目で、メルヘンランドの妖精キャンディかと出会った5人の少女がプリキュアとなりバッドエンド王国と対決するあらすじとなっています。本作は絵本をモチーフにして敵幹部にその要素が特に顕著に出ている印象でした。またキャラクターデザインが『Yes!プリキュア5』を担当した川村敏江氏が続投したということで、追加戦士が存在しないこと以外は色合いや人数構成は「5」とほぼ同じでした。しかし、ャラ的にはいくつか差別化できてる印象でした。
本作は前年に東日本大震災が発生した事で笑顔の大切さを謡うという事でこのタイトルになり、各プリキュアの名称も基本的に前向きなものが中心になっていて、ストーリー序盤においては娯楽性の高い作風になっていて、関連商品もヒットしました。が一方で序盤からのキャラを大切にするというスタイルではあるものの、追加戦士が存在しない事で中盤以降は同じキャラによるマンネリ感は避けられず、終盤戦に関しては駆け足気味になってしまい、また、「5」の映画の偽プリキュアや最終回の展開がいくらスタッフが同じとはいえ映画『プリキュアオールスターズDX3』とほぼ同じ展開に。タイトルに反して最終話でプリキュアが泣きっぱなしというのも笑顔の大切さ云々というテーマからかけ離れている印象で、個人的には今ひとつな出来に感じました。本作はキャラの可愛さからどちらかと言えば大勢に評価された印象でしたが、プリキュアに熱い展開を求める方には物足りない印象も受けました。