本業声優が織り成す純文学のような音楽
声優が本業である、斉藤壮馬さん。彼の織り成す音楽はまるで純文学のようです。ほとんどの曲を作詞作曲も担当していて、斉藤壮馬さんが担当している曲といない曲では世界観がガラリと変わります。
斉藤壮馬さんの曲は、他のミュージシャンとは全く違います。例えるなら、ほかの大多数のミュージシャンが小説で言うミステリー小説や恋愛小説、ライトノベルのような大衆文学であるならば、斉藤壮馬さんは純度の高い純文学だと思います。ストレートな言葉で訴えかけてくる歌詞はなく、受け取り手に曲のイメージを想像させ、人によって同じ曲なのに、違う世界観を与えます。
初めて聞いたとき、「音楽というものはこういうものだ」という価値観をぶち破ってくるような、そんなイメージを持ちました。
彼の曲を1度でも聞いた瞬間、「何を言ってるんだろう?何を伝えたいんだろう?」となるかもしれません。ですが、何度でも聞いて欲しいです。「伝えたい」のではなく、彼の曲は「見せる」曲なんです。
何度も聞いた末に見える世界があります。その世界は、とても綺麗で、まるで青空の下で織り成すストーリーです。時には海の中を泳いでいるような、そんな雰囲気も醸し出します。
斉藤壮馬さんの曲は純粋度が高い、綺麗な世界が広がっています。他の人には作り出せない世界がそこにはあります。
「1度でもいいので」とは言いません。繰り返し何度も聞いてください。きっと、1度でも斉藤壮馬さんの曲の世界に入り込んでしまえば、もう後戻りはできません。綺麗な景色を見ながら、彼の歌のストーリーを眺めることが出来ます。聞くのではなく、見てください。