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西尾維新作品の一部紹介
この作品は大河ノベルであり、大乱の時代を舞台にした作品である。
主人公は剣士でありながら刀を使えない、己の肉体を刀とする剣士である。物語は、江戸で策士を自称している、白髪で華奢な女の子(?)のような見た目をしたものに出会うことで進んでいく。刀を収集することを目的とする旅の話であり、集める刀は伝説の刀鍛冶が作った12本である。一本一本が特殊な能力を持つ刀で、刀の持ち主との対話がこの作品の見どころの一つである。
華奢な見た目のヒロインと感情や痛覚が鈍い主人公とのやり取りは、見ていて心が癒されるシーンが多々ある。
この作品には忍者も登場する。動物や虫などの特徴を忍術で取得しており、主人公たちの敵として立ちはだかる。この忍者一人一人に独特な個性があり、話し方などは一度聞くと耳に残るような口調である。しかし、この忍者たちはいわゆる“かませ犬”のような立ち位置である。忍者が好きでこの作品を見る人にとっては、あまり忍者が活躍する場面がないので気を落とすかもしれない。そんな方には、『刀語』で登場した忍者のスピンオフ作品が小説として発表されているので、そちらを読むことをお勧めする。
西尾維新作品の物語シリーズが好きな方は、ぜひ見てみてほしい作品の一つである。