怖くても繰り返し読んでしまう『山田悠介』5選
2012年の「第58回学校読書調査」で小・中学生が好きな作家1位に選ばれた山田悠介。 彼の代表作というとアニメ化・舞台化までされた「リアル鬼ごっこ」だろう。彼の作品はバットエンドで終わることが多く後味の悪さを感じさせるが、なぜか何回も読んでしまうある種の「中毒性」を持っている。 本の簡単な紹介と独断と偏見でその「中毒度」を掲載する。参考にして戴きたい。
Read Article
『貴族と奴隷』とは、2013年に出版された山田悠介の小説である。盲目の少年・伸也は、29人の中学生たちと一緒に拉致される。そこでは「貴族」と「奴隷」に分けられ、「貴族の命令は絶対」と劣悪な環境下での強制労働が罷り通っていた。人としての尊厳を失われた環境で、次第に心が麻痺していく少年たちの関わりを描く。