長い、重い、でも面白い! ドストエフスキーの小説3選
ドストエフスキーと聞けば、本を読んだことがなくても名前くらいは知っている、といった人も多いのではないでしょうか。日本における海外文学というジャンルにおいて、彼ほど著名な作家はいないと考えられるほどですからね。 そんな有名だけど、妙にとっつきにくいドストエフスキーの小説を3つご紹介したいと思います。
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フョードル・ドストエフスキーは1821年11月11日生まれ、ロシア帝国モスクワ出身の小説家・思想家。19世紀後半のロシア小説を代表する文豪で、『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『未成年』、『カラマーゾフの兄弟』などで知られる。「現代の預言書」とまでよばれる文学を創造し、ニーチェやアインシュタイン、黒澤明、湯川秀樹など多くの人物に影響を与えた。
作家としてデビューしたのは1846年の『貧しき人々』にて。この作品は批評家のヴィッサリオン・ベリンスキーに「第二のゴーゴリ」と激賞される。しかし続けて発表した『白夜』『二重人格』は酷評であった。その後『罪と罰』で評価が高まる。