「フォーリミ」のもつ唯一無二のキャッチーさ
2008年名古屋で結成された4ピースメロコアバンド「04 Limited Sazabys」。略して「フォーリミ」と呼ばれることが多い。メンバーはGEN(Bass/Vocal)、RYU-TA(Guitar/Chorus)、HIROKAZ(Guitar)、KOUHEI(Drum/Chorus)だ。
疾走感あふれるメロディーにGENの特徴的な少年のようなハイトーンボイスが乗っかることでうまれる、唯一無二のキャッチーな楽曲が魅力だ。
結成当初から精力的にライブを行いバンドとしての力をつけ、2015年にアルバム『CAVU』にてメジャーデビューをした。地元愛知で主催のフェス「YON FES」を開催し、2度の武道館公演を成功させるなど、邦楽バンドシーンには欠かせない大人気バンドである。
フォーリミといえば、特徴的なのは日本語詞。多くのメロコアの楽曲は英語詞で書かれていることが多い。彼らが影響を受けたバンドである「Hi-STANDARD」の楽曲もそうだ。フォーリミも初期の楽曲は英語詞のものだけであったが、2013年リリースの2ndミニアルバム『sonor』をきっかけに日本語詞を書くようになった。作詞作曲を担当しているGENは、過去のインタビューで「3年ぶりのアルバムだったのでびっくりさせたくて書いた」と語っている。
その後「monolith」や「swim」などの人気曲を次々に発表し、メロコアの激しい演奏で歌われる日本語詞がフォーリミの個性となっている。
またライブも魅力のひとつである。初期からの主戦場であるライブハウスでは、モッシュ・ダイブなんでもありの激しいステージを魅せる一方、武道館ではストリング隊を登場させアコースティックアレンジで聴かせた。
観る場所、時によって多彩なライブを見せてくれるのが、ライブバンドとしても評価されている所以であろう。