モンモンモン

モンモンモン

『モンモンモン』は1992年から1993年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されたつの丸の動物漫画。単行本は全8巻。おさるのモンモンの活躍を描いた作品で、下ネタやブラックなギャグ、マニアックな小ネタなどが多いギャグ漫画である。一方でモンモンとその弟モンチャックの兄弟愛を描くなど、シリアスな話も展開される。単行本のみに収録された最終話では、モンモンがモンチャックを守って溺死するという衝撃的な展開だった。
2016年1月には『帰ってきたモンモンモン』のタイトルで『週刊プレイボーイ』と『週プレNEWS』に掲載された。

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モンモンモンのレビュー・評価・感想

モンモンモン
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子供に進めたい漫画 モンモンモン

この漫画、一見するとただのギャグ漫画に見えますがしかしそこには隠れた裏テーマがあるんです。それが「家族愛」。主人公モンモンは弟モンチャックとともに離れ離れになった父母を探していますが、そこには様々な苦悩と様々なギャグが待ち受けています。そしてその道中で出会う熱い仲間たち。モンモンの話の基本的な流れとして、モンモンは基本的に頭が賢いわけでなく計算して行動するタイプではないのですが、なぜか仲間たちにとって結果的にプラスになる行動をとってしまいます。そのことからモンモンがリーダー的存在であることを少しずつ理解されていくわけですが、当の本人はその自覚がなく相変わらず自由奔放と生きています。まあそれがある意味では彼の純粋さを引き立てており、正義心の現れでもあります。そして何より弟思いのモンモンはとにかく弟モンチャックを大事にしようと必死に守ります。弟モンチャックは兄とはどちらかというと真逆のタイプで、幼いながら理解力があり知性もあり、モンモンの純粋さと家族愛の強さに非常に強い愛情をいだいています。モンモンモンは全8巻なのですが、実は最終の8巻に関してはそれまでとはがらりと変わる展開がいくつも訪れます。ネタバレになるといけないので、詳しくは書きませんが最終回の最後の一コマ、これについては私は当時少年ジャンプで読んでいたのですが、本当に鳥肌が立ちました。いろいろな漫画のラストシーンを見て感動や泣いたことがありましたが、この漫画のラストシーンだけは衝撃的すぎて鳥肌が止まりませんでした。そしてその最後の一コマで、これまで謎だった不思議なシーンの意味もすべて解けることとなるのです。たった一コマですべての伏線を回収するってすごくないですか?私は単行本ももちろん買いましたが、自分の子供が大きくなったらまっさきに読んでもらいたいと思っています。そのくらい最後の一コマは大きな意味があるシーンなんです。ぜひ、読んだことがない方、またお子様に家族愛の大切さを伝えたいとおもっているかたはモンモンモンをお勧めします。ちなみ7巻まではギャグのオンパレードなのでそこも含めておすすめですよ笑