レキシ / 池田貴史

レキシ / 池田貴史

レキシとは、福井県出身の池田貴史(いけだ たかふみ)によるソロユニットかつ、ユニット内における池田自身の名称。1997年にSUPER BUTTER DOGのキーボードとしてメジャーデビュー後、2007年にレキシとしてソロデビュー。幅広いジャンルのサウンドに歴史(日本史)上の出来事をテーマにした詞を乗せるスタイルが特徴。現在は楽曲提供やプロデュース、ライブサポートなどの活動も行っている。

レキシ / 池田貴史のレビュー・評価・感想

レキシ / 池田貴史
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「99.9」の松潤のいとこ役「レキシ」

「99.9」の松潤のいとこ役の方をご存じですか?アフロヘアーが特徴のあの人は実は「レキシ」というアーティストです。
「レキシ」というアーティスト名から想像される通り歴史の歌を歌っています。
紫式部や五右衛門、中臣鎌足、一休さんといった歴史上の人物から、
墾田永年私財法で土地をもらった農民、刀狩りにあった農民、年貢を納める農民の気持ちなど、
キャッチーなメロディにのせて楽しく、時に切なく歌っています。
どの曲も一度聴いたら耳に残るような不思議な曲ばかりです。
アルバムは1作目の「レキシ」から始まり、2作目は「レキツ」3作目は「レキミ」4作目は「レシキ」など、
アルバム名に数字が入っていて、そのジャケットはタイトル以外一緒。
ぱっと見同じなのでファンでもじっくり見ないとどのアルバムか分かりません(笑)
そしてレキシのライブはとても特徴的。
一般的なアーティストは光るペンライト的なものを振りますが、レキシのライブでは稲穂を振ります。
他にもライブ中にイルカの浮き輪をみんなでポンポン投げ合ったり(ちなみにイルカ=蘇我入鹿です)、
俵を一人ずつ持ち上げて隣の人に渡すなど、みんなが楽しめるライブです。
他のアーティストでは味わえないような会場の一体感が味わえ、一度行ったらヤミツキです。
とにかく楽しいレキシこと池田貴史ワールド!おすすめです!

レキシ / 池田貴史
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歴史が嫌いな人でも聴くとじわじわ感じるものが!!

「歴史」をネタに作る曲と歌詞。それは、歴史が嫌いな人からすると、うんざりしてしまうかもしれない。しかし、レキシの曲には不思議と歴史の背景とは違ったアナザーストーリーが織り込まれているのです。
最近はゲゲゲの鬼太郎や車のCMなどにも楽曲を提供し、三浦大知とのコラボでも有名になったレキシ。
彼の曲には、恋愛や家族など日常にある事を歴史の登場人物や事件、背景と繋ぎ合わせた物が多い。そして、そんな彼とコラボしたがる有名人も多い。彼とコラボした有名人には必ずレキシネームなるものが付けられており、それ欲しさにアプローチする方も多いそう。
そんな彼の曲をぜひ試しに聞いて欲しい。聴いた後で、なぜか耳に残るフレーズに、もう一度リピートしてしまったり、他の曲も聴きたいと感じるはず。
どこかで聴いたような懐かしさも感じたり、自然と身体が動いてしまう曲もあり、情景を浮かべてはもう一度歴史を勉強してみようかな?などと感じる事間違いないです。
そして、レキシこと池田貴史の話術の面白さは、フェスやコンサートでしか感じることができない。なぜDVDがないんだ?と思う方は多いが、それはフェスやコンサートに行くと納得。なぜならば、曲がほとんど脱線状態。どこまでも脱線し、他アーティストの楽曲をもじっては、替え歌披露し、楽しみ、バンドメンバーにも無茶振りばかり。それがDVDでは色々な問題があるので発売することができない理由なのかもしれないが、DVDでは伝えきれないその会場とレキシの絡みなどはぜひフェスやコンサートで感じて欲しいところ。
そんなレキシと彼の曲を楽しむためのグッズも中々面白い。彼のファンは手に稲穂を持って楽しんでいる。これは、あるファンがコンサートに行った時に稲穂を持っていたのを見てレキシがグッズに作ったという話もある。日に照らされた会場に、全員が稲穂を持っているその光景が眩しいほど、会場が一体となって楽しむ。ちなみに、ファンの間ではコンサートやレキシに会うことを「年貢をお館様に納める」などという。ただし、この稲穂グッズ、帰りの電車や歩いていると周りから不思議な目で見られる。『なぜ稲穂を持っているんだ?』と。
そんな曲と巧みな話術の持ち主のコンサートは最近即完売してしまうほど。
チケットが手に入らない時に、フェスでお目に書かれた際には本当に幸運かもしれない。