マッチスティック・メン

マッチスティック・メン

『マッチスティック・メン』は2003年に公開されたアメリカの映画。原作担当は小説家のエリック・ガルシア。監督はリドリー・スコットが務める。主演はニコラス・ケイジで、他にサム・ロックウェル、アリソン・ローマンなどが出演している。
強迫性障害を患っている詐欺師のロイ・ウォラーが娘のアンジェラと交流を重ねるうちに、症状が軽くなっていくという話で、最後には詐欺師のロイに相応しいどんでん返しが待ち受ける。先の読めない展開が魅力の作品で、レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは支持率が82%だった。

マッチスティック・メンのレビュー・評価・感想

マッチスティック・メン
10

マッチスティック・メン

【あらすじ】詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)はかなりの潔癖症で、部屋の中には洗剤やクリーナーのボトルがずらり。自宅のドアも開け閉めするときは3回繰り返さないと気が済まない、一風変わった男だ。相棒のフランク(サム・ロックウェル)と見事な詐欺で生計を立てる日々だったが、ある日離婚した妻との間に生まれた14歳の娘アンジェラ(アリソン・ローマン)が現れる。ロイと生活する中で次第にアンジェラは詐欺に興味を持ち始め、彼を手伝うようになるが...。

【レビュー】いわゆる「どんでん返し系」映画。『ゲーム』や『ユージュアル・サスペクツ』のような作品が好きな人にはかなりオススメ。後半からラストにかけて「あ~そういうことね!」と爽快な気持ちになること間違いなしだ。序盤から細かい伏線が張られていて、見返してみると何気ないセリフが伏線になっていることに気づいて何度見ても楽しめる。凄腕の詐欺師だけど重度の潔癖症というニコラス・ケイジの極端な演技と、天真爛漫なアリソン・ローマンの掛け合いがとても笑える。娘の可愛さにハマればハマるほど、最後のオチに愕然とするだろう。ちなみに14歳の娘を演じたアリソン・ローマンだが、撮影当時既に成人済み。それでも全く違和感がないのですごい。父娘のほのぼのするような交流も詐欺の緊張感も楽しめて、話のテンポも良いので見ていて全く飽きない。自信を持ってオススメできる映画である。