オールド・ボーイ

オールド・ボーイ

『オールド・ボーイ』とは、2003年に公開された韓国映画である。パク・チャヌク監督による復讐三部作の2作目に当たる。原作は1996年から1998年まで連載された日本の漫画『ルーズ戦記 オールドボーイ』。誘拐された少年が解放され、15年間監禁されていた謎を解き明かすため奔走するというストーリーはそのまま、舞台が日本から韓国に置き換えられた。第57回カンヌ国際映画祭や第37回シッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリを受賞。

オールド・ボーイのレビュー・評価・感想

オールド・ボーイ
7

切ない

初めて見た韓国映画だったが、全体を通して流れてくる切ない感じのBGMがよかった。この映画の世界観をよく表現できていたと思う。
内容としては、ハリウッド版に比べて無駄なシーンが多すぎる。オチもダラダラと続け、全体的に締まりがない感じ。
それともう少し監禁シーンは見たかったですね。短い感じはしました。ただトレーニングをしてヘバってるオ・デス(主人公)は面白かった。
あとはミドを演じたカン・ヘジョンは可愛かったですね。ベッドシーンは必見かも。
映画を見ながら出演者がコメントをするのが音声としてDVDに入っていて、そこで気づいたのですが、最初の方でオ・デスがミドに看病されて目を覚ました後、ベッドに移る時にオ・デスが頭をぶつけるシーンがあるのですが、そこには笑わされました。
痛いシーンを心配される方もいると思うのですが、ちょっとキツめかもしれませんね。現実的にも起こりそうな事だったので…浮世離れしていれば作り物として見れたと思うのですが。
全体をシンプルに評価するならやっぱり面白かったですよ。独特の世界観はあるし、とにかく切ないですね。
話はハリウッド版に比べてソフトめになってますけど。
個人的には韓国版を見てから、ハリウッド版を見るのをお勧めします。

オールド・ボーイ
8

エグい

理由も分からず監禁されたオデスが、監禁された部屋で妻が殺されたことを知り、15年後、またもや、理由も分からず解放されて、という話です。オデスがなぜ監禁されたのかを探る話なのですが、そのオチがかなりびっくりでした。そんなことでとも思うし、でも、腹が立つかもしれないとも思います。でも、オデスが悪かったかというと、悪いのは、噂を広めた周りの人のような気もするしなぁと思いました。監禁が復讐なのかと思ったら、監禁は復讐のための下準備だったというのも新しくていいです。でも、その下準備段階で死んでしまうのではと疑問に思いました。もし、自分が15年間監禁されていたらと思うと、気が狂いそうです。オデスも何度も自殺未遂を起こしましたし。それでも生きながらえたのは、トレーニングをしていたからなのかもなと思いました。鬱には筋トレが効くという話を聞いたことがあります。それにしても何という復讐でしょう。たしかに、自分と同じ立場に置くというのは一番の復讐なのかもしれません。でも、それに利用された女性はかわいそうです。自分だって愛する女性を亡くしているのにそんなことをするなんて、犯人は嫌な奴だと思いました。全体的にエグく、キツい映画でした。