複製された男

複製された男

『複製された男』は2013年に公開されたカナダの映画。ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴが執筆した小説『複製された男』の映画化作品である。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴが務める。瓜二つの男はジェイク・ギレンホールが1人2役で演じた。
大学の歴史講師アダムが、なにげなく鑑賞した映画の中に自分と瓜二つの俳優を見つけるところから始まる物語。アダムと俳優のアンソニーは顔、声、生年月日などがすべて一致した。2人の関係はアダムの恋人メアリーやアンソニーの妻ヘレンを巻き込んでいく。主人公の潜在意識を通して男女の愛が描かれる。
本作はカナダ・スクリーン・アワードで最優秀作品賞・監督賞を受賞した。

複製された男のレビュー・評価・感想

複製された男
7

よくわからなくて考察したくなる。

ある日、自分とそっくりの男を見つける話です。よくわからない映画でした。結局どういうことだったのか、はっきりしたことは言わないし、事故は妄想なのか、なんか次の場面と繋がってない感じです。わからないシーンはたくさんだけど、独特の雰囲気があるからか、なんか引き込まれてしまいました。蜘蛛が何かの象徴のように何度も出てきて、それを見るとなんかゾクゾクってなりました。たぶん、彼は一人しかいないのでしょう。お母さんが役者の方を軽くディスってるし、あなたはもう教授でしょみたいな、そんな感じなんだと思います。なら、なんで彼はそのことを忘れちゃって変になってるのか、よくわかりません。それとも本当に、彼は複製されたということでしょうか。それはそれですごいオチです。意味のわからない、でもSFぽくてそれもいいですね。この映画はきっとこのように考察して楽しむ部類なのでしょう。また、主人公をジェイク・ギレンホールが演じていて、そこも注目です。彼は気弱そうに見えるし、ドSにも見えるからこういう役がよく似合います。一人二役なので彼を堪能できました。すごく緊迫感のあるイメージで、ちょっと見ていて疲れたけど、おもしろかったです。