リング / Ring (film)

リング / Ring (film)

『リング』とは1998年より作家鈴木光司が出版した小説を映像化した映画作品。この作品はジャパニーズホラーのブームの火付け役となった。主演は松嶋菜々子、真田広之。主人公・浅川玲子が元夫の高山竜司と共に「一度見たら死ぬ」という呪いのビデオを見てしまう。二人は呪いから逃れるために呪いのビデオの謎に迫る。

リング / Ring (film)のレビュー・評価・感想

リング / Ring (film)
9

貞子が怖い

ジャパニーズホラーの傑作です。呪いのビデオを見ると、7日で死ぬという話で、なぜ死ぬのか、止める方法はないのか松嶋菜々子と真田広之が調査します。貞子の過去を調べたり、彼女を成仏させるために井戸の水を外に出したり、結構サスペンス要素もある作品でした。貞子は悲劇的な少女です。貞子の過去はいろいろ入り組んでますが、リングではまだ表面ぐらいしか明らかになってません。でも、それがかえってわかりやすくて良かったと思います。なんかウイルスだとか仮装世界とか訳が分からなくなってきますから。この映画では貞子はそんなにしょっちゅうでてくるわけではなく、最後、真田広之のもとに現れます。そこがすごく怖いです。貞子の出てくる方法はよくバラエティなどでも真似されてるし、知っていたのですが、やはり怖かったです。最後の超絶上目遣いの顔など夢に出てきそうです。現在はビデオとかないし、DVDにしても、動画配信サービスとかがあるからあまり見なくなりましたが、当時はビデオの貸し借りとか盛んだったろうし、呪いのビデオって怖かっただろうなと思います。その後、貞子はホラー界のアイドルとなっていろんな映画が作られていますが、リングが一番怖いです。また、出てくる人も上手い役者さんばかりで見やすいと思います。

リング / Ring (film)
8

貞子が怖い

シリーズ化されましたが、やはり最初の「リング」が一番怖くておもしろかったです。
終盤、貞子がテレビから出てくるところなど、何度も見慣れた私でも怖いので初見の人はかなり怖いのではないでしょうか。私も最初見たときは「嘘でしょ!嘘でしょ!」という感じでした。
話は、呪いのビデオを姪が見たらしいジャーナリストの松嶋菜々子が元夫の真田広之とその謎を解くというものです。撮られた時代がまだビデオの時代だったし、何が収録されているかわからないカセットなんてありふれていた時代だったから、そういうこともあるかなと思えて怖いです。
ホラーですが謎を解くために貞子の故郷を訪ねたり、サスペンス的なところもあるし、子どもを助けたいという母の気持ちも出ていて、親子ドラマだったりもします。貞子は最後に出てくるところは怖いけど、なかなか数奇な人生を歩んでいてかわいそうだなとも思います。貞子の正体とかは、原作小説が進むにつれ明らかになっていきますが、なかなか複雑になってくるのでこの映画でわかる程度の過去の方が私は好きです。
この映画でジャパニーズ・ホラーの知名度もあがり、いろいろ作られましたが、やはり「リング」を超えるものはないかなと思います。