きみはペット

『きみはペット』とは、『Kiss』(講談社)で、2000年24号から2005年21号まで連載された、小川彌生による女性漫画である。初掲載は2000年6月号『Kiss Carnivai』(講談社)に題名『PET』で読み切り掲載され、同年10月号から12月号に短期連載された。コミックスは全14巻が出版され、累計販売部数420万部を超えた。
物語は新聞社に勤める三髙(高身長・高学歴・高収入)の主人公巌谷澄麗(いわがすみれ)と、ダンサーのモモこと合田武志(ごうだたけし)がペットと飼い主という奇妙な同居生活をする中で、同じ新聞社に勤める蓮實滋人(はすみしげと)と歯科衛生士の福島紫織(ふくしましおり)、ダンサーの澁澤ルミ(しぶさわるみ)が複雑に絡む恋愛を描いている。
本作品は2003年に「第27回講談社漫画賞」で少女部門を受賞した。2003年4月16日から6月18日までテレビドラマが放送され、スミレ役を小雪、モモ役を松本潤が演じた。次いで2017年2月から6月まで出演者を変えてテレビドラマが放送され、スミレ役を入山法子が演じ、モモ役を志尊淳が演じた。

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きみはペットのレビュー・評価・感想

きみはペット
10

20代女性は必ず読むべきです!

東大卒、留学経験有、美人、高身長、新聞社勤めの主人公のすみれは、結婚の約束をしていて新居まで買っていたが、彼氏に浮気されて別れます。
それを機に自分より身長、学歴、収入が低い男とは付き合わない決意をします。
そんな彼女が出会ったのが、身長が低く学歴もなく、家もないダンサーのモモ。彼女はモモに本当にペットとして過ごすのならば食事の面倒も見るし、一緒に住んでもいいと条件付きの提案をし、2人は同居をはじめます。
すみれはその後、昔関係を持った大好きなはすみ先輩と再会し、付き合いはじめますが、モモとの同居は解消しません。モモとすみれはいつのまにかお互い居なくてはならない大切な存在になっていたからです。
すみれにとって自分がありのままでいられる初めての存在がモモでした。モモにとってすみれもありのままの自分に何も求めず優しくしてくれる存在になります。
どの漫画をよんでも、この2人ほど必要とし合えて、支えあえて、高め合える2人は見たことがありません。そしてどの漫画をよんでも、すみれとはすみくんほど愛し合っているのにうまくいかない2人を見たことがありません。
登場人物全員がとても人間らしくていつ読んでも気持ちが暖かくなります。みんな完璧ではないのに、どこか愛おしい人物ばかりです。