伊藤晴雨

伊藤晴雨

伊藤晴雨(いとうせいう)とは、日本の画家。責め絵、幽霊画を得意とした。幼い頃から絵が得意であったため8歳で琳派の絵師・野沢提雨に弟子入りする。様々な色を転々とした後、25歳から新聞社に勤めて挿絵や評論を書くようになった。34歳で佐々木カネヨをモデルに責め絵を描き始める。関東大震災で財産を失ったため、精力的に江戸の風俗を書き記し、『いろは引・江戸と東京風俗野史』を著した。1928年に発行した『責の研究』は発禁処分となったが、当時の名著とされている。1945年の東京大空襲で家財一切を焼失し、戦後はほとんど出版活動は行なわなくなった。1960年、挿絵画家としての長年の功績に対して出版美術連盟賞を受賞。その翌年に死去した。

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