躍動する魔女の裸体~19世紀の画家ルイス・リカルド・ファレロ
空中を飛びかい踊る裸婦たちと、彼女たちを追う魔女や恐ろしげな悪魔ー19世紀に活躍した画家ルイス・リカルド・ファレロLuis Ricardo Falero(1851-1896)の描く女性たちは、余りにも官能的すぎて当時の道徳基準ではともすれば反社会的と批判されました。
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ルイス・リカルド・ファレロは1851年5月23日生まれ、スペイン王国・グラナダ出身の画家。女性のヌードと神話、オリエンタリズムとファンタジーの絵画を専門的に描いた人物で、代表作に『サバトに赴く魔女たち』がある。
ファレロはパリで美術を学び、1879年から1885年の間に数回、サロン・ド・パリに出展する。その後はロンドンに移り、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会に何度か出展した。代表作となる『サバトに赴く魔女たち』は1878年に発表された絵で、裸の魔女たちが月光を浴びながら飛翔して黒魔術の儀式や乱交が行われるサバトへ向かう様子が描かれている。