キルミーベイベー / Baby, please kill me.

キルミーベイベー / Baby, please kill me.

『キルミーベイベー』とはカヅホによって、2008年より芳文社の月刊誌『まんがタイムきららキャラット』に掲載されている日常系4コマ漫画である。ごく普通の学校に通う「殺し屋」・ソーニャと、その友人・折部やすなが織りなす日常生活をコミカルで少しバイオレンスに描く本作。登場人物が基本的に3人(+1人)と極めて少ないことが特徴である。「殺し屋」のソーニャに自らの危険を顧みず、いつもまとわりつくおバカなやすな。たまに「忍者」のあぎりも登場。仲が良いのか悪いのか今日もやすなが煽ってソーニャがキレる。

キルミーベイベー / Baby, please kill me.のレビュー・評価・感想

キルミーベイベー / Baby, please kill me.
8

凄腕殺し屋女子と、空気読まない女子の日常

同タイトルの4コマ漫画作品がアニメ化した本作は、ほのぼの日常系作品です。

タイトルは英語として見ると造語であり、実在しない単語のためか、"Baby, please kill me"という英文が併記されています。これは直訳すると「赤ちゃん、私を殺してください」になりますが、ここでいう「ベイベー」は赤ちゃんではなく、キザな口説き文句などで大人相手にも使われる言い回しであると思われます。そこまで深い意味が込められているかは不明ですが、殺し屋のキャラクターとの愛憎劇を連想させられます。ほのぼの日常ギャグ作品ですが。

キャラクターは4人だけで、メインは2人です。
凄腕殺し屋のソーニャ、空気を読まない普通の女子やすながメイン。忍者のあぎりさん、没キャラの没キャラ(正式名称不明、または正式名称が「没キャラ」)が脇役で、合計4人。他には通りすがりのご老人や、ソーニャを狙う刺客が一話限りで登場したりはします。

作中に殺し屋としてのソーニャが仕事をするシーンは登場せず、命を狙う刺客と戦うことになる際にも命のやりとりというほどのシリアスさは皆無。あくまでもゆるゆるギャグといった演出です。

犬に怯えたり、幽霊が怖かったり、やすなにからかわれては確かな技術でやすなを懲らしめたりと、凄腕殺し屋なのか疑問に感じるところもあれば、やっぱり凄いんだな、と感じさせられる面もあります。
そんな緩い雰囲気やキャラクターの魅力を、アニメでは余すことなく描かれていて、アニメから原作漫画へ逆輸入された設定もあるほど。
熱狂的なファンの多い名作です。