このゲームに出逢えたことがもう既に幸せ
ヒロイン、ゲーム性、どちらを取ってもこの作品ほどしっかりとまとまり、伝説のようなオープニングムービーの作品は見たことがありません。特に完成度の高すぎるオープニングムービーは何度見たか、両手両足の指では足りないほどです。
前作までは帝都・東京で帝国華撃団の活躍を見てきていましたが、今回は舞台が大きく変わり、フランスはパリへと主人公・大神一郎は旅立ちます。
当初は苦楽を共にした帝国華撃団との別れが辛く「ちくしょう!何がパリだ!帝都に帰る!!」などと思っていた私ですが、ストーリーが進むにつれて「パリ最高ー!!」と、まさに手のひらをクルックル返す状態になりました。
ゲームのプラットフォームから、キャラクターから全て新しくなったナンバリングのある作品というと、大成功するか残念になってしまうかの二択だと個人的には思っているのですが、この作品に関しては大成功だと思います。
メインヒロインのドジっ子・エリカに加え、意外と熱血キャラのグリシーヌ、ちびっこ枠のコクリコ、お淑やかな大和撫子・花火、怪盗という新しすぎる属性のロベリア、と個性豊かな女の子達に囲まれてのパリの生活は、とても充実した楽しいものです。
戦闘システムも大幅に進化し、これまでは「すごろく」のような戦闘パートだったのが、決められた移動枠の中でスイスイと動き回れる仕様に変更され、爽快感溢れる戦いができます。毎度おなじみのミニゲームも本格的で、ついつい時間を忘れてハマりこんでしまいます。
「サクラ大戦ってただのギャルゲーなんでしょ?」を大きく覆す、最高の作品だと思います。