コジコジ / COJI-COJI

コジコジ / COJI-COJI

『コジコジ』とは、漫画家さくらももこによる日本の漫画作品、及びそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。漫画は『きみとぼく』で1994年から1997年まで連載され、アニメは1997年から1999年まで放送された。メルヘンの国に住む主人公「コジコジ」と、その仲間達の日常生活を描いた作品。さくらももこの持ち味であるシュールさやブラックジョークをふんだんに用いて描かれている。

コジコジ / COJI-COJIのレビュー・評価・感想

コジコジ / COJI-COJI
7

コジコジみたいに生きたいな

クヨクヨしていたり、自分に自信が無くなった時にオススメの作品だと思います。昔からSNSやグッズでコジコジの名言(迷言?)をよく見かけていた事に加え、オンエア当初は子供だったため話がイマイチ理解出来なかったのですが、大人になってから見るとキャラのセリフの意味や背景が色々分かって面白いです。とにかく悪い意味での悪者が出て来ません。大人にこそ見て欲しいです。
コジコジを含むひとりひとりの個性的なキャラクターと、メルヘンの国という可愛い環境が作る相乗効果は、昨今多い殺し合いやサイコパス系、ドロドロな恋愛作品を浄化する勢いです。
1話完結の話なので、正直、何話から見ても楽しめます。が、全100話なので毎日少しずつコツコツ見ることを私はオススメさせて頂きます。見終わった後の達成感もとても気持ち良かったです。
「私は私で良いんだ。このままでいいんだ。考え込んでいるのが馬鹿馬鹿しいなぁ」と、見終わった後、何故か常にそう思ってすっきりします。
可愛くて懐かしくて、どこかノスタルジー。疲れている現代の大人にこそ見て欲しいアニメです。さくらももこさんの描く独特なコジコジワールドに是非、触れてみてください。

コジコジ / COJI-COJI
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第1話「コジコジはコジコジ」

メルヘンの国に住んでいるコジコジは、学校のテストで-5点をとって、担任の先生に放課後に職員室へ来るように言われます。「日頃何をしているんだ」と、不出来を叱る先生に対してコジコジは、一切委縮せずに「寝て食べて遊んでる」と正直に言います。将来は何になりたいんだと聞かれ、「コジコジはコジコジだよ」と、まるで哲学の真理のようなことをかっこつけずにさらっと告げます。
一方、コジコジの友達で半魚鳥の次郎くんは、職員室の窓から一部始終を見ていて、コジコジの自論に驚嘆しました。その日の夜、お母さんにテストの悪い点数を叱られたときに、「おれは次郎で、次郎でしかないんだよ」とコジコジの真似をします。しかし、お母さんに「立派な愛されキャラになって楽をさせろ、いつまでも次郎のままじゃ困るんだよ」とぶたれてしまいます。
テスト返却時に、次郎くんは点数が悪くてお母さんに怒られると落ち込んでいました。コジコジは何も動じずに「これを見て元気だしなよ」と、自分の-5点のテストを差し出します。
テストの点数が悪かったという同じ出来事に対して、2人の反応は大きく違っています。これは次郎くんに日頃からお母さんに怒られたり、ぶたれたりなどの耐え難い外的要因が有って、宇宙から生まれて宇宙そのものが両親であるコジコジは、身近な存在の親から「あれが正しい」「こうしないとダメ」と言われたことがないから心の持ちように大きな差があるのではないか、と感じました。そもそも、広大で強大なパワーを持つ宇宙から生まれたコジコジにとっては、テストの点数やたった1人の先生のお怒りなど気にすることではないから、強靭なハートでいられるのでしょうか。なんにせよ、HSPな書き手は、些細なことを時間をかけて気にしすぎるので、その図太い大らかさを分けていだたきたいです。

コジコジ / COJI-COJI
10

メルヘンの国でシュールな世界を満喫

コジコジとは、ちびまる子ちゃんでお馴染み、さくらももこ先生の作品だ。メルヘンの国を舞台に、謎の宇宙生命体である主人公のコジコジとゆかいな仲間達が織り成す、可愛く、夢があり、シュールで奥深い作品となっている。コジコジは見た目はくまのぬいぐるみのように愛らしいが、基本的に本能のまま生きている。のほほんとしていて、何も考えていない失礼な発言や言動に、友達で半魚鳥の次郎からよくツッコミを受けるも気にしない。この二人の掛け合いも見どころの一つだ。そんなコジコジの事を、仲間たちはバカだと思っているが、実はすごい。おそらくペンギン村の村民もびっくりすると思う。友達のカメ吉くん。彼は普段はおとなしい性格だが、本気で怒ると異次元殺法「カメの思い出」という必殺技を出すのだが、これは長く生きるカメの思い出をパワーに変えて繰り出す技で、簡単に出来るものではない。しかし、コジコジはこれを簡単に出して見せる。
また、全員が長生きのメルヘンの国で、一番の長寿は誰かという話題になった際、一番長生きと言われている「長生きばあさん」に会いに行くことに。開口一番『ひさしぶりだね』というコジコジに、一同困惑。長生きばあさんの年齢は13億歳とのこと。長生きばあさんはコジコジの事をはっきり覚えていないようだが、『子供の頃、くまのぬいぐるみとにらめっこをして遊んでいたが、一度も勝てなかった』とのこと。その場にいた誰も、そのくまのぬいぐるみがコジコジだとは気が付かない。
三日月の夜になると心も見た目も別人のようになるナゾ怪人のスージー。普段の悪魔のようなスージーとは全く似ても似つかず、誰も同一人物だとは知らないが、コジコジは普通にスージーと呼ぶ。きれいな心のスージーは、『ナゾ怪人の私が教会へはいけない』と、クリスマスパーティーの参加に戸惑っていると、『コジコジもいくよ。誰でも行っていいんだよ』と声をかける。
皆がただのバカだと思っているコジコジは、実は強く優しいのだ。メルヘンの国の仲間たちはコジコジのすごさを知らないが、読者、視聴者にはコジコジの魅力がビシビシ伝わってくるだろう。その温度差がまた面白い。

コジコジ / COJI-COJI
9

真理をついている

ちびまる子ちゃんのさくらももこさんの作品です。男なのか女なのかもわからない、すごくぼーとしたコジコジとその仲間たちの日常です。コジコジは、いつもぼーとしてるし、バカだけど、いうことが真理をついていて、ハッとさせられます。コジコジはコジコジだよとか、大人でもその通りだなと納得してしまうところがあります。出てくるキャラクターもみんな個性的だし、大好きです。メルヘンの国なので、太陽の王様とか、カエルとか、やかんくんとか見た目もいろいろだし、性格もいろいろです。やかんくんが好きな子のことですぐ沸騰するとか、ジョニーとハレハレ君の関係性がBLっぽいとか、なんかちびまる子ちゃんより、大人向けです。ちびまる子ちゃんもブスな子より美人な方が得とかブラックなところがありますが、コジコジのほうがブラックかもしれません。おかめちゃんという、とても財テクのある頭のいい子がいますが、でもあの顔だし、、て感じで男子にモテないとか、真理だなと思います。さくらももこさんの作品は、いい話とブラックな話がいい具合に合わさっていて好きです。それに面白いです。いろんなキャラクターが出てくるので、必ずお気に入りのキャラクターが見つかると思います。その子に注目して見るのも楽しいと思います。