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キュートなフレンチシネマ「ロシュフォールの恋人たち」
フランスを代表する大女優、カトリーヌ・ドヌーヴが、実姉、フランソワーズ・ドルレアックと共演したミュージカル作品です。
この作品の見どころは、なんといっても双子のヒロインを演じるカトリーヌとフランソワーズの可愛らしさでしょう。
ピンクと黄色のお揃いのワンピースに身を包み、歌い踊る姿に思わず釘付けになってしまいます。
少々調子っぱずれな歌声もご愛敬。
また、ジャズオーケストラの名曲も使われているので、音楽好きな方にもおすすめです。
「あ、この曲、聴いたことある」という発見は嬉しいものです。
カトリーヌとフランソワーズは、双子を演じるだけあって、顔立ちはよく似ていますが、それぞれが持つ魅力は正反対です。
大輪のシャクヤクの花のような華やかさを持ちながら、どこか近づきがたい冷たい魅力を持つのは、妹のカトリーヌ。
一方、線が細く、アンニュイな雰囲気を醸し出しながらも、親しみやすさを感じさせる、不思議な魅力を放つのは、姉のフランソワーズです。
私生活でも仲が良かったというこの二人。
実生活では、フランソワーズは不慮の事故にあい、若くして亡くなってしまいますが、生き生きと動く彼女に出会えるという点でも貴重な作品だと思います。