BLOOD+ / ブラッドプラス

BLOOD+ / ブラッドプラス

BLOOD+とは、Production I.G制作のアニメ作品である。それ以外にも漫画、小説、パチンコに移植されている。主人公の音無小夜は沖縄に住む普通の女子高生。学校を襲った怪物「翼手」との遭遇をきっかけに自分が150年以上前から生きる不老不死の存在「翼手の女王」であることを思い出し、全ての翼手を殲滅させるために戦う物語である。

BLOOD+ / ブラッドプラスのレビュー・評価・感想

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BLOOD+ / ブラッドプラス
4

内容はそこそこ面白いですが、全部見るのはなかなか骨が折れます...

人間の血を糧として生きる異形の生命体「翼手」
それを退治する者、利用する者、研究する者…様々な思惑が絡み合って、重厚な物語を織りなす。
これだけ読むと凄く面白そうですが、残念ながらこのアニメには致命的な欠陥が一つあります。
それは「長すぎること」です。
ハッキリ言って、ストーリー自体は2クールで事足りたと思います。ですがこのアニメは、なぜか50話構成になっており一話一話が希薄になってしまっています。そのため、大筋とは関係のない日常回、中だるみ、同じような展開が散見されます。一気見しようとすると、体力をものすごく削られるイメージです。
ストーリー自体はとても面白かったです。登場人物が多く、それぞれの感情、信念がぶつかり合う戦闘シーンは感動しました。やはり50話ある分、嫌でも感情移入をしてしまいます。
また、グロいアニメとして名前がよく上がる本作ですが、そこまでグロくないと思います。確かに精神的にきつい描写もありましたが、一応夕方に放送されていたアニメなので、視覚的なグロデスクは耐えられないほどではないと思います。
総評としては、「2クールだったら間違いなく伝説だった」です。このストーリーを2クールに濃縮したリメイク版を本当に見てみたいです。とても惜しいアニメだと感じました。

BLOOD+ / ブラッドプラス
8

吸血鬼&ロードムービー

「BLOOD+」(ブラッドプラス)は、吸血鬼と恋、家族愛、そして戦いにロードムービーと、さまざまな要素が入ったアニメシリーズです。
かなり前に放送されましたが、改めて観ても面白くて。
何より、魅力的なキャラクターが多数登場します。
主人公は、音無小夜という女子高生。
沖縄で父親、兄、弟と、幸せに暮らしていました。
ですが彼女は自身も知らないことながら、吸血鬼の女王だったのです。
襲い来る異形の怪物、狙われる小夜と家族。
そこに現れた、ハジと名乗る青年。
彼の血を与えられた小夜は、日本刀を手に怪物を斬り倒しました。
自分は一体、何者なのか。
そして過去に、何があったのか。
ハジや謎の組織「赤い盾」に導かれて、小夜と兄弟は世界中を旅します。
それは数百年に渡る小夜の人生と、おぞましい秘密を知る為の旅路。
揺れながら迷いながら、小夜は日本刀を振るい、怪物と戦い続けます。
宿敵である妹「ディーヴァ」を倒す為に……。
無邪気な少女だった小夜が、自分の過去を知り、非情な戦士になっていく……ハードな物語を、周囲の人物が支えています。
男女の愛、主従愛、家族愛に使命感。
ハジと小夜の硬い絆といい、色々な形の絆が書かれています。
絵や主題歌も、とても魅力的です。