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途中ですごく怒りを感じる映画
前情報なしに鑑賞しました。見始めて30分で見ていることを少し後悔し始めます。
そして物語が中盤に差し掛かるところでその後悔は絶頂に達します。
そんな映画を作り出したクリント・イーストウッドは本当に名監督。
すごく現実味のある話で実話を元にしているのですが(ゴードン・ノースコット事件)、
ここで描かれているような人間社会は大いに存在する、まさにそう感じさせられる映画でした。
主役のアンジェリーナ・ジョリがも見事な熱演ぶりです。
トゥームレイダーやソルト、ツーリスト、17歳のカルテ、Mr&Mrsスミスといった主役として数多くのヒット作を出しているのですが、おそらくこの映画が一番評価されるべき作品なのではないでしょうか。
他の役者陣も見事です。
特に警部役のジェフリー・ドノヴァン。ハンサムな好青年なのですが、すごく憎らしいことこの上ないです。
どうして自分の権威のためにそこまで人を陥れられるのか、神経を疑います。
映画だとは分かっていても、見ている人は10人に9人は苛立ちを声に出してしまうのではないかと思います。
それくらいにリアリティを伴った、日常で起こっていることに照らし合わせて考えられるような話なのです。
ネタバレをさせずに感想を書きましたが、その意図は一つ。
「ネタバレさせるのがもったいないくらいに是非見てほしい」からです。